3/8版 
真如堂 NOW !!



ほころび始めたサンシュユの蕾
 今日は、晴れているかと思えば、急に曇って時雨だしたり、また晴れたり。晴れているに小雨が降ったり。朝からそんな繰り返しです。
 お日様が照っているのに雨が降ることを「狐の嫁入り」と言いませんか? 「狐雨きつねあめ」「日照雨そばえ」とかいう言い方もあるようです。狐が人を騙すという言い伝えになぞらえたものでしょうか。
 北山を眺めると、うっすら白くなっています。京都府南部の予想最高気温は、昨日より5度も低め。肌寒い日になりました。
 一昨日の夜中は、嵐のような風雨の音で目が覚めました。翌日、杉の葉が参道に散らかっていました。また、「焚き火・たばこ禁止」という駒札が、根こそぎ倒れていたりしました。
 春疾風。そのうち、黄砂も飛んできますね。


見頃を迎えた馬酔木
 本堂裏のサンシュユの花がほころんできました。
 市街地ではすでに咲いているのを見かけます。やはり真如堂は少し寒いようで、あと5〜6日ほどしないと咲いてこないでしょう。
 本堂北側の馬酔木は、見頃になってきました。これから結構長い間楽しめます。
 さほど目立つ花ではないので、うっかりすると見落とされるかも知れませんが、なかなか優美な花姿です。
 馬酔木は、水を好むようで、川岸や山の少し湿気の多い場所に咲いているのをよく見かけます。境内のこの場所も、本堂に陽射しを遮られる、少しジメジメした場所です。

     池水に 影さへ見えて咲きにほふ 馬酔木の花を 袖に扱入こきれな   大伴家持

池の水面に影を映して美しく咲いている馬酔木の花を、袖に入れましょう。



胡蝶侘助
 可愛い花でしょう。自坊の胡蝶侘助こちょうわびすけです。
 花径3センチほどで、ピンク地に白斑が入る花ですが、ピンク色単色の花も多いです。
 椿の木はなかなか大きくなりませんが、この木は樹齢100年ほどでしょうか。1979年に移植されたのですが、その頃と比べて大きくなったとは思えません。
 31才で京都大学の教授になって、35才で日本初の合成繊維ビニロンを発明された合成繊維のパイオニア 故桜田一郎先生(1977年文化勲章受章)から寄贈されたものです。
 桜田先生は、墓参に見えた時、奥様がお寺に寄っておられる間、たいてい外で立って待っておられました。そんなお盆の墓参の時の句でしょう。「 真如堂 妻を待つ間の蝉時雨 」。きっと、いっぱい蚊に刺されたに違いありません。
 今は先生の代わりに侘助がたたずんでいるようです。

 5日、今年第1回目の桜の開花予想が、気象庁より発表されました。
 それによると、今年の京都の染井吉野の開花は、3月25日。平年より6日早く、昨年より7日遅い予想です。「開花」というのは、花が5〜6輪咲いた状態で、京都地方気象台の中の標準木を見て判断されます。
 見頃は、4月5・6日頃ではないでしょうか。
 5日の夜には、当HP開設以来初のオフ会を開きます。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越し下さい。([お知らせPR]または[落書き by 訪問]に詳しい案内があります)。