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真如堂 NOW !!



冬野に咲く山茶花は遠くからでも人目をひきます
 6日の小寒から節分までの「寒」の中でも、明後日は一番寒さが厳しいはずの大寒。
 15日には京都も雪に見舞われ、境内では10センチ弱の雪が積もりました。その雪も夕べまで北向きの屋根に残っていましたが、昨日・今日は寒さもゆるみ、すっかり消えました。
 今朝は夜明け頃からか小雨が降り、朝は木々の梢にきれいな水滴がたくさん付いていました。昼頃からは、時おり時雨れる中にも、陽が差していましたが、またどんより曇ってしまいました。
 適度な寒さで、寒の内というより、雨水の頃のような気候です。
 ♪ 山茶花山茶花咲いた道 焚き火だ焚き火だ 落ち葉焚き ♪ という歌がありますが、山茶花は落ち葉の頃から寒い時期を通して咲き続ける、ずいぶん花期の長い花です。
 モノトーンの枯れ野に一際目立つ山茶花の鮮やかな色は、春の花を思い出させ、その到来を心待ちにさせるような気がします。
 山茶花の花に降りかかる時雨は「山茶花時雨」。いつ霙(みぞれ)にかわるか知れません。

   山 茶 花 に あ る は 霙 の 降 る 日 か な     碧梧桐


貴船菊(秋明菊)の枯れ残り
 被写体になるようなものが咲いてないかと、今日もウロウロ。面白い形の枯れ枝を見つけました。貴船菊です。
 流れるような枯れ枝の先に付いた丸い玉。秩序があるようでなくて、それぞれの玉が行き先を求めて探っているように見えませんか? 鬼太郎のお父さんに見えるという人はいないでしょうか? とても気に入って、カメラを向けました。
 貴船菊の咲く姿は、品がよくて、しとやかな印象ですが、枯れ枝は動的で愉快な感じで、好対照。
 冬だからこそ目が留まった光景です。


まだひっそりのスミレ
 ようやく、スミレを見つけました。
 いつも一番に咲く場所を、コンタクトを落とした時のように探して、ようやくです。
 あっ、ボクはコンタクトはしていません。人が落とした時、「動かないで!」と“禁足”令が出て、探すのを強制されるというご経験はありませんか? まったく関係ない話ですが。
 スミレの花は、雪が降っても、直接花の上に積もらないようなところに咲いていました。
 スミレという響きは可憐ですが、その名は、蕾の形が大工さんの使う墨入れ(墨壺)に似ているところ由来すると聞くと、何だか可憐さが減じるような…。

 20日が大寒ということは、それを過ぎれば立春に向かって少しずつ春めいてくるということですね。
 ボードの書き込みにも、梅が咲いた、水仙が咲いたというたくさんの書き込みがありますが、「こっちでもそろそろ咲いてくるなぁ」とうれしくなってきます。
 でも、油断禁物。
 京都市内ではインフルエンザが大流行の兆しと注意報が出ています。区によっては警報まで。
 皆さんのところはいかがですか?
 どうか、ご注意下さい。