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夕べ、除夜の鐘や大晦日の行事に参加されたり、遅くまでテレビを見ておられて、まだ眠たくてしかたないという方も多いのではないでしょうか? 真如堂でも、除夜の鐘に続いて、元旦のお勤めが本堂で行われました。 元旦のお勤めは「修正会」といって、前年の罪障を仏に懺悔し、新年の決意の新たにして、世の中の平安などを祈願する法会で、多くのお寺で勤められます。 修正会が終わって、しばらくすると、苦沙彌の自坊にも檀家の方々が次々とお年賀と墓参に来られます。お正月の墓参は、多くの方が家族連れ。なかには10人ほどの団体さんも。 元旦は皆さんの出足が速いですが、2日目は遅め。元旦の疲れで、なかなか出かけられないのかも知れません。 今年の干支は、癸未(みずのとひつじ)。 十二支がどうして決まったかについては、陰陽五行やお釈迦さま・神さまに招集された動物を集まった順だという寓話などいろいろありますが、よくわかりません。 少し前に「動物占い」というのが流行り、それに「羊」が入っています。「ひつじの人は、群れを作る寂しがり屋。仲間外れが大の苦手で、人から相談されるのが好き。情報や 「羊」のつく諺などを調べてみました。(暇なのかって!) 【羊頭狗肉】羊の頭を看板に出しておいて、犬の肉を売るようなインチキな商売のたとえ。 【多岐亡羊】分かれ道が多いと逃げた羊の行方がわからなくなる。方針が多すぎて思案に迷うこと。「亡羊之嘆(歎)」も同じ。 【屠所之羊】屠殺場に連れて行かれる羊。死が目前に迫った人。不幸にあって気力を失った人。♪ ドナ ドナ ドナ ド〜ナ #♭ あれは子牛でしたね。 【羊質虎皮】羊の性質の上に虎の皮をかぶっているところから、外見と内容が伴わないこと。見掛け倒しのたとえ。 【羊の番に狼】あぶないこと。「猫に鰹節」「盗人に鍵を預ける」ですね。 【羊を以て牛に易う】 多少の違いはあるが本質に変わりがないこと。小さなものを大きなものの代用とすること。 【千羊の皮は一狐の腋に如かず】千人の凡人より一人の賢人の方が良い。 【群羊を駆りて猛虎を攻む】力の弱い者も集合すれば強力となる。 【羊を亡いて牢を補う】過ちを犯してからでも手遅れでないから悔いを改めることが大切。 【十羊九牧】役人の数が多すぎること。命令がバラバラで、統率が取れていないこと。 【羊の食い破り】相場に大変動あり。 【羊斟の怨み】食べ物の恨みは怖いということ。 こうしてみると、羊はあまりいい意味で使われていませんね。これが東洋の羊観? 欧米では、善と悪を表わす場合に、『神の仔羊』『贖罪の山羊』と言われることがあるといいます。聖書には、羊飼いが羊と山羊とを分けるように、世の終わりに私たちも分けられるとあります。羊は弱く、群れをなすため、導き手が必要。山羊は単独行動で、小さいものに愛を示さない。羊はイエス様を神とする人々、山羊はしない人々なのです。 羊と山羊は、よく似ていますが、祖先は別のようです。 クローン羊のドーリーから、先日のクローン人間誕生の発表。 ラムやマトンを使うジンギスカンといえば北海道。「羊ヶ丘」「羊蹄山」など、羊の付いている地名が北海道に多いですね。 広い北海道に羊は似合いそうですが、京都の街や京料理に、羊は似合いません。 正月から大きく脱線した今日の更新。「一年の計は元旦にあり」だったら、今年は脱線しっぱなし? 困るなぁ。 |