11/9版 
真如堂 NOW !!


 繰り返し寒波がやってくるようになりました。
 近畿地方の天気予報も、いつのまにか「10%以上の雨やが降る確率」と言うようになりました。
 今日も12月下旬並の気温。風も強く、朝から時雨れたり、陽が差したりという、不安定な天気です。
 朝起きて西山を見ると、鉛色の雲に覆われた愛宕山が白くなっていました。比叡山を見ても、やはり白く化粧をしています。今年初めての冠雪です。


 境内の紅葉は一気に進みました。
 カエデの紅葉は今がピーク。「花の木」もあまりいい具合の紅葉ではありませんが、木の天辺は真っ赤に変わり、そろそろ散り始めようとしています。
 カエデの赤や黄の紅葉は、天候などにあまり影響されず、毎年きれいですね。
 もみじも、木によっては、美しい赤色を見せてくれていますが、総じて色がくすんでいます。
 遠目にはきれいですが、近づくとイマイチ。近づかなかった方がよかったなぁ…エッ、誰のことって? いえいえ。
 まだまだ平年のピークから比べると10日〜2週間早いですから、これから綺麗になるのかも知れません。

 真如堂は少し辺鄙なところにあるため、お越しになるのにも時間がかかります。
 それにもかかわらず、観光に来られる方々を見ていると、ほとんどは本堂前などメインの道や場所をご覧になるだけで、そそくさと次の場所を目指して移動されます。少し裏道にはいると、ほとんど人影はありません。
 「あー、もったいないなぁ。あそこが綺麗なのになぁ…見て行かれればいいのになぁ」と思いますが、自分も観光に行けばそんなものですね。
 今月いっぱいの休日は、どこへ行っても道が混み、移動に時間ばかりがかかります。遠来の方はたくさんのところを回られたいでしょうが、近くの方はぜひともゆっくり時間をとってお越し下さい。


十夜の始まった夜の本堂(8日)。白い「縁の綱」の先は阿弥陀如来に御手に繋がっています
 5日から、お十夜法要(十日十夜別事念仏会)が始まりました。
 お十夜は、室町時代に平貞国という方が真如堂に十日間参籠したことに始まった行事で、今では主に全国の浄土宗の寺々で行われています。
 初冬の夜、暗くなった本堂に明かりが灯り、講の人たちが三々五々集まってきて、鉦を叩いての念仏が始まります。
 ナァーアィ ● マァーアィ ● ダァーアァ ● などと、その節回しには10種類以上あって、15日の結願法要が近づくに従って、だんだん講員の息も合ってきます(節の部分をクリックすると鉦の音が聞けます。●印は鉦)
 昼間の賑わいとは打って変わって静まりかえった境内に、鉦の音が響き渡ります。去来が、真如堂境内で詠んだ「涼しさや野山にみつる念仏かな」。季節は少し違うかも知れませんが、まさにそういう瞬間です。
 そんな夜の真如堂は、超オススメです。ライトアップはしていませんから、ご注意を。


愛宕山(924m)の初冠雪。手前の大きな建物は、京大病院
 さて、最後は前述した今朝の愛宕山の冠雪風景。オマケです。
 北国にお住まいの方にとっては、山に雪が積もった風景など珍しくないでしょうが、今朝この光景を見て、「あー、京都にも冬がきたなぁ」と、しみじみ思いました。
 京都には、「愛宕山に雲がかかると雨になる」とか「比叡参り(雲が北東へ流れる)」などと、この2つの山が季節の移ろいや天候を表現するのによく使われるのですよ。

 初冬の京を満喫してください。