10/12版 
真如堂 NOW !!



青々したもみじ。境内はまだこんな様子です

 晴天の3連休の1日目。昼間の気温はまだ27度ほどあって、汗ばむほどですが、朝夕は涼しくなりました。
 境内のもみじはまだ青々としていますが、枝先の色がわずかに変わってきているものもあります。
 関東方面のJR東海のCMでは、真如堂の紅葉の様子が放映されていますが、それを見て早速訪れる人が増えてきています。
 中には「テレビで見たら紅葉していたので…」と言われる方もあるとか。あれは去年の紅葉で…。いくらなんでも、まだまだ紅葉には早すぎます。「菊が綺麗だと聞いたので」と夏頃に来られるか方もおられます。
 食べ物の旬もわかりにくくなってきていますが、10月に平地のモミジが紅葉したり、露地の普通の菊が夏から咲くわけがありません。もっとも、鈴虫が1年中鳴いているお寺もありますが…。もう少し、季節に敏感になりましょうよ。


境内一紅葉が早い「花の木」(本堂よりのぞむ) 
 「花の木」は、まだまだ濁った色ですが、木の天辺からだんだん紅葉が進んできています。
 カエデの木はモミジより木の勢いが強いのか、雨の少なかった今年も、みずみずしい葉を見せています。

 先日、植木屋さんに枯れた木の代わりを植えてもらいたいと頼みましたが、植木屋さんは、「樹木の生産をしている業者から、『木が水不足で傷んでいて、まだ回復していない。木の植え付けはまだしない方がいい。保証できない。』と言われたので、作業を遅らせたい」という返事がありました。
 思った以上に、水不足は影響しているようです。
 今年の紅葉は、期待薄?


自坊の庭に咲く秋明菊(貴船菊)
 自坊の前では、秋明菊が満開になってきました。
 「菊」と名前に付いていますが、菊とは種類も違う金鳳花(きんぽうげ)科。中国名は「秋牡丹」。「貴船菊」と呼ぶのは、京都の貴船に多いからです。
 写真のような白の他に、ピンクのものや八重咲きのものもあります。柔らかい、やさしい感じのする花で、和庭にはピッタリです。
 苦沙彌の大好きな花でもあります。  

蕎麦の花
   秋明菊の横では、蕎麦の花がわずかに咲いています。聖護院の河道屋さんから種をいただいたものです。
 これも実にかわいい花ですね。
 先日、加賀の白山に登った帰りに、一面に白く開花した蕎麦畑を見ました。さすが「越前蕎麦」の里です。
 その時は、一面の白に圧倒されて近づいて花を見ませんでしたが、幸か不幸か数輪咲いているだけの自坊の庭では、1輪1輪の存在が大きく感じられます。
 「じゃぁ、その実で自家製の蕎麦を」と思わないでください。今まで、実がなったことはないのです。日当たりが悪いからでしょうか。

  蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな      芭蕉
    遠来の客を迎えて新蕎麦でもてなしたいのですが、伊賀はまだ蕎麦の花の季節で、食べてもらえません。美しく白いそばの花を味わってください。

 今日、10月12日は、芭蕉忌 です。

 晴天の今日、苦沙彌は、チャリティー・ガレージセールの会場で、カレー屋の店長をして過ごしました。
 せっかくの好季、皆さんも、近くでもいいですからぜひお出かけ下さい。きっと、何か発見がありますよ。