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また、「暑い」という言葉が口をついて出てきます。 萩などのマメ科植物は、根に根瘤菌をつけているので、やせ地には強く、肥料を与える必要は特別ありません。 夏の降水量が平年の30%程度しかなかった今年、元気のない原因は、やはり水不足でしょう。 萩は、秋の七草の筆頭らしく、万葉集にはたくさんの萩の歌があります。 でも、どれも恋するさびしさを歌ったものが多いような気がします。 秋はもの悲しい恋の季節?
我がやどに 咲ける秋萩 常ならば 我が待つ人に 見せましものを (作者不明)
車を運転していても、窓を開けていると、サッと車の中に香りが入ってきます。「あれっ、どこ?」と思っても、既に通り過ぎたあと。 金木犀というと、芳香剤を思い出してしまうほどポピュラーですが、金木犀の花の香りは非常に変化しやすく、精油は少量しか採れないため、天然のものはかなり高価だそうです。 お茶に、「桂花茶」というのがありますが、これは金木犀の花を使ったお茶。金木犀の花は、中国では古くからお菓子や料理にも使われてきたそうで、花に湯を注いで飲んだり、お茶に香りを吸着させたものなど、いろいろあるそうです。 「桂花酒」という中国の酒も、米や金木犀の花から作られるようです。 そう言えば、有名な景勝地 桂林は、桂(金木犀)の木が多いところから名づけられたとか。「桂林の人は、桂花酒を呑みながら、犬の肉のしゃぶしゃぶを食べ、夏は猫の肉を食べるんです。だから、街には犬や猫がいないのですよ」と、中国人ガイドが言ったとか。ほんまかいなぁ。 講師の平野紀子さんは、ヨーロッパ屈指の帽子産地 南フランスのコサッド市で今年7月に開催された「帽子フェスティバル プロフェッショナル部門」で、技術の高さと独自性などが評価されて第1位を獲得された帽子デザイナー。 静寂な写経の後の会場で、平野さんによるいろいろな帽子の説明と、帽子をつけたお弟子さんたちの「ファッションショー」。 年輩の方が多い参加者も、やはり女性。目を輝かせて見ておられました。 ボクも、かぶらせていただきましたよ。 8日は、二十四節気の一つ「寒露」。秋が深まり、草木の葉に冷たい露が宿る時節。今日の暑さからはとても想像がつきませんが、着実に秋は深まっています。 |