9/14版
まだまだ蒸し暑い日が続きますが、さすがに夜は涼しくなり、よく眠れるようになりました。窓を開けて寝ると、風邪を引きそうです。 先日、比叡山に行きましたが、ドライブウェイの脇に植えられている萩は、今が盛りと咲いていました。比叡山は京都市内より4〜5度は気温が低いでしょうから、萩が満開だったというのは、涼しいところから咲いていくということでしょうね。まだ、萩が咲きそろうほど涼しくはないということでしょうか? 8/30版で鈴虫の声をお届けしましたが、もうすっかり鳴かなくなりました。鳴くオスがメスに食われて、もういなくなってしまったのです。これから秋本番というのに…。 鈴 虫 の 食 は れ 残 り が 髭 触 れ る 楸 邨 彼岸花の茎が伸びてきました。 昨年は開花が早く、今日には咲いていましたが、今年はほぼ平年並みですね。 彼岸花についての蘊蓄(うんちく)は、満開の写真を載せた時に垂れましょう。ご期待?ください。 JR東海の「そうだ 京都、行こう」でお馴染みの京都キャンペーンで、真如堂がクローズアップされることになり、特集HP 真如堂 東山・錦秋散策〜紅葉に包まれる古寺へ〜で紹介されています。真如堂の写真のグリーティング・カードまであります。 以前からそういうお話があり、数年前にJR東海の社長などが来寺されれたこともありました。 大変なことになりました。普段の季節は、若干の参拝者と犬の散歩、ホームレスの人ぐらいしかいない境内。それでも、紅葉の時期になると大変な人で混雑していましたが、今年はそれをはるかに上回る人が来られるでしょう。 境内は散策自由で、ある意味管理が行き届かず、ゴミが溢れていたり、トイレに列ができたりということが、今まででも秋には起きていました。それが…。 「隠れた名所」として真如堂を愛して下さってきた方には、ガッカリされる出来事でしょうね。 自坊前庭の、モリアオガエルの小池の脇に咲き出した芙蓉です。 背が2メートル以上にもなり、下からでは花が写せないので、脚立の天辺に立って撮影しました。 蓮の色とも通じるような、さわやかで清楚な花色です。やわらかく風にゆれる花弁が、優しげです。 芙蓉の花は、朝咲いて、夕方にはしぼんで落ち、また翌日には別のつぼみが開きます。 それを芭蕉は、「芙蓉の木は面白い。咲いてはしぼみ咲いてはしぼみするにつれて、日ごとに枝ぶりが変ってゆく」(元禄2年 芭蕉46歳『おくれ馳集』)といって 枝 ぶ り の 日 ご と に 変 る 芙 蓉 か な という句を詠んでいます。 同じ花を見ても、こんな風に面白いと感じる人もあれば、何も感動しない人もいます。同じ人でも、気持の状態によって、また感じ方は違うでしょう。 何でも「面白い」と思えるような人、心、いいですねぇ。 |