7/20版 

真如堂 NOW !!



梅雨明けの境内

 午前中はどんよりしていた空も、正午前には濃い夏の青空に変わりました。
 気象庁は今日、関東甲信・東海・近畿・四国が梅雨明けしたとみられると発表。昨年の近畿の梅雨明けは14日ですから、6日遅いということになります。
 今年の梅雨の間の雨量は、大阪で平年の88%。全国的にも空梅雨傾向だったようです。
 先日から夕立や雷が鳴る日が増えていますが、今日は昼過ぎから入道雲のような雲が姿を現しました。夏らしい光景ですが、あまり歓迎したくありません。一昨年は、雷で電話機やパソコン機器が壊れて大損害でしたから。
 京都は、日中の最高気温が25度を超える夏日が年間132日、30度を超える真夏日が66日、夜でも25度以下にならない熱帯夜が16日あります。「京都の夏は暑い」といわれますが、内陸性の気候で、山に囲まれて風が通りにくく、多湿なのです。おまけに、最近は市街地ではヒートアイランド現象。ガンガン照りつける日に、市街地を歩くとクラクラします。
 京都の暑さを甘く見てはいけません。慣れない方は、御用心下さい。


蓮の実 苦沙彌自坊
 今日は土用の丑の日。
 古代中国から伝わった五行説では、あらゆるものを木火土金水の五つに分類して当てはめます。四季も例外ではなく、春を木、夏を火、秋を金,冬を水に分類したところ、土が余ってしまった。これを春夏秋冬からそれぞれ終わりの18日を削り、合計72日を土の分として割り当てることにした。これが土用です。だから、土用は夏だけではなく、春・秋・冬にもあります。
 現在は、太陽の黄経がそれぞれ27度、117度、207度、297度に達した日を土用の入りの日とし、立夏、立秋、立冬、立春の前日まで、18日間か19日間を土用としているということです。
 十二支を1日ごとに割り当てていきますから、丑の日は12日ごとに回ってきます。夏の土用の間に、丑の日が1回だけの年と2回くる年とがありますが、今年の夏の土用は7月20日〜8月7日までですから、今日と8月1日が丑の日になります。
 土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、江戸時代、平賀源内が宣伝用に看板に『土用の丑の日』と書いてから流行したといわれています。確かにビタミンAが多く、B1、B2、タンパク質、脂質など豊富なスタミナ食品です。
 このうなぎ、最近テレビで言っていましたが、養殖うなぎは、ヨーロッパ種の稚魚を中国で育てて日本に輸入しているとか。少し太短いのが特徴だということです。
 最近の、中国野菜の残留農薬問題とか漢方薬による死亡事故のことなどを考えると、いささか不安ですね。
 ぜんぜん真如堂と関係のない話題でした。


風船のような実をいっぱい付けたモクゲンジ 薄緑のが実
 さて、境内はといえば、やっぱりムクゲの花です。3週間連続、このページに写真を掲載しているので、あまりに芸がなく、今週はおやすみ。でも、綺麗ですよ
 6/22版に花の写真を載せたモクゲンジが風船のような実をいっぱい付けました。ちょうど、フウセンカズラ、わかりませんか? ホオズキの実を小振りにして緑色にしたのとよく似ています。その風船のようなものの中に、4ミリ程度の黒い実がいつくか入っています。まだ、完全に成熟しておらず、“出来の悪い”のがたくさん地面に落ちてきています。
  なかなか可愛い、モクゲンジの実です。

 さて、モリアオガエルのその後談。
 2週間ほど前に卵から孵っているのを確認して以降、オタマジャクシは日々大きくなって、今では体長2.5センチほどになっています。
 先日の台風による強い雨の影響で、池から流されているのを救出したり、大変手がかかるこのオタマ。救出して少し弱っていたのを一晩水槽で安静にしてもらっていましたが、どう

息を吸いに水面に上がってくるオタマ 白いのはお腹
やら後ろの方に小さい出っ張りがあります。きっと、後ろ足が出る兆候でしょう。
 小さいうちはすばしっこかったのですが、大きくなって動作も緩慢。息を吸いに時々水面に顔を出す時も、ユラユラ〜っと上がってきて、パクッ、また身体を大きく降って潜っていきます。とても間が抜けていて滑稽ですが、それでいて用心深く、何か気配を感じると水底でジッとしています。水面に上がってこられなくなって、息を吸わずに窒息させてしまったらかわいそうなので、早々にその場を去りますが、見飽きませんね。

 25日は寺宝虫払会です。9時から3時頃まで、本堂に所狭しと吊された掛け軸などの宝物をご覧いただけます。
 雨の日は中止になりますから、お天気があやしい時はご確認下さい。

 本当に暑い日が続きます。ご自愛下さい。