6/29版
満開の栴檀葉の菩提樹(モクゲンジ)と三重塔 |
梅雨寒の日が続いています。家によっては、扇風機が用意されているかと思えば、まだコタツやストーブが出ていて、季節はごちゃ混ぜ。
今日も、風が強く、薄着ではいられないようなお天気。いつ雨が降ってもおかしくない空模様ですが、なかなか辛抱強い雲。まったく、梅雨らしいお天気です。
夕べ、鴨川の床で食事をしましたが、少し涼が効き過ぎ。床も様変わり、昨日のお店は和食ではなく、韓国料理でした。
この時期、古傷が痛むという方も多いのではないでしょうか? 気のせいではないようですよ。
梅雨は湿度が高いうえに、ここ数日のように気温が急に低くなることがあり、このため神経痛や関節炎の痛みが出やすくなるそうです。
いろいろな紫陽花が咲いている鐘楼脇 |
また、低気圧が近づくということは気圧が下がってくると同時に湿度も高くなってくるということで、これも痛みの出やすい要素だそうです。
さて、境内をグルグル歩きましたが、更新ネタの収穫ナシ。困りました。
紫陽花も終わり間際ですが、鐘楼脇に3年ほど前に植えた株に、今年はたくさんの花が付きました。
今日はお天気も悪く、少し薄暗かったのですが、それがまた紫陽花の色を映えさせてくれています。
もう数年したら、もっと大きくなって、梅雨時期の見所の一つになるかも知れません。
これからは、ムクゲの季節ですね。
更新ネタを求めて、自坊のあたりを目をこらして小さな花を探してみました。
これはどこでもよく見かけます。ムラサキカタバミ(紫片喰)です。
日本土着のものかと思っていたら、実は南アメリカ原産の帰化植物。地下に太い半透明の鱗茎があって、食用になるそうですし、強い酸味があって、ハーブとしても使われるそうです。
この茎の中に糸のような繊維があり、子供の頃はこれを絡ませて引き合い、相撲をしました。
家紋に「片喰」紋がありますが、日本三大家紋の一つだそうです。片喰は、ムラサキカタバミが帰化する前から、日本人にはなじみ深い植物だったのでしょうね。
何の花かわかりますか? 皆さん、必ずお食べになったことがあるはずです。
「三つ葉」の花です。小さな小さな白い十字型の花です。
水が好きなようで、溝などに自生しています。
でも、スーパーなどで売っているもののように柔らかくはありません。ゴワゴワしています。その分、香りは強いですよ。
次は、「やまごぼう」。洋種やまごぼう、アメリカやまごぼうとも呼ぶそうです。
花が終わると濃い赤紫の実がなります。昔はインク代わりに使ったとか。
子供の頃、よくこの実で遊びました。手が紫色になったり、服に付いたら洗ってもなかなか取れません。
これは「千両」の花です。まだ蕾です。実は赤くてすごく鮮やかで、お正月などにも使われますが、花は地味ですね。
梅雨の頃の花は、咲いていてもあまり目立たないような花が多い気がします。虫などに来てもらう必要はないのでしょうか?
「ドクダミ」です。 ドクダミはクセのある臭いがしますね。でも、その臭いの元となる成分に薬効が隠されていて、解毒作用があるといいます。花の時期に根ごと陰干しにしたものを生薬では「十薬」と読んでいます。
ドクダミの新鮮な生の葉を揉んで虫さされや皮膚病や痔疾に用いたり、また、煎じて飲めば生理痛によいとされているようです。
また、ドクダミ湯は消炎・抗菌にすぐれ、毛細血管を強化し体を温める効果のあるそうですが、風呂上がりもあの臭いがしそうで、入りたいとは思いません。
「毒痛み」変じて「ドクダミ」となったとか。本当かなぁ。
「リュウノヒゲ」。庭園の下草として、古くから広く利用されています。
花後に青い実がなれるのですが、子供の頃はこれを竹で作った豆鉄砲の弾として使いました。「ポーン」といい音がして、よく飛びましたよ。
こうしてみると、目立たないながら、小さな花がたくさん咲いています。
しかも、それを使って、よく遊びました。こうしてページを作っている間に、「あー、あそこに生えていたのをよく使ったなぁ…」などと懐かしく思い出しました。
苦し紛れの更新でしたが…。
明日は「夏越しの大祓」。大祓は半年間知らず知らずのうちに犯してしまった罪や過ち、心身の穢を祓い清めるための神事です。神社では「茅の輪くぐり」などが行われます。
ということは、半年が終わるということですね。大変です。