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真如堂 NOW !!



自坊吉祥院前もつつじが満開

 季節が逆戻りしたような感じですね。あの暑いほどの日々はどこへ行ったのでしょう。週間天気予報では、向こう1週間の気温は平年より高いということですが…。
 今朝、ツツジの名所 都ホテルの隣の蹴上浄水場の前を通りましたが、平戸ツツジはほぼ満開です。例年、ツツジの頃に無料公開されますが、今年は5月3日(金)〜6日(月)の予定。ひょっとしたら盛りを過ぎているかも知れません。
 ツツジが満開の光景とこの肌寒い気温はちょっとミスマッチ。

 ところで、ツツジとサツキの違いをご存じですか? サツキは正式には「サツキツツジ」と呼ばれ、ツツジの一種で、サツキの方が全体的に小ぶり。一番の違いは花の咲く時期で、サツキの花期はツツジより1ヶ月ほど遅く、5月下旬頃〜6月。つまり旧暦の5月に咲くので「サツキ」と呼ばれるようになったのでしょうか。

新緑の木々の下のタンポポとオオイヌノフグリ(青い花)とわすれな草(水色の小さな花)
 五月(サツキ)の「サ」は、サクラの「サ」と同じく「神」「田の神」を意味するらしいのです。春の農繁期の始まる頃、田の神が天からお降りになる「サオリ」、終わりに神が天にお昇りになる「サノボリ」という行事が、昔、農家で行われていたそうです。「サナエ」もそうなのかな?
 こういうことを知ると、呼び名にも深みが出てくるように感じますね。

 先週あたりから、自坊の庭には強烈な香りが時々漂います。
 唐種招霊(カラタネオガタマ)です。よく熟したバナナのような香りというか、バニラエッセンスを濃くしたような香りというか、すごく甘い、独特の香りで、遠くからでも匂います。知らない人は、「匂うのに近くに花がない…何の匂いかなぁ」と不思議に思うでしょう。
 数年前にいただいた鉢植えの木を地におろしたのですが、今では樹高も2mほど。モクレン科オダマキノキ属。もともとは中国産で、中国名は「含笑花」。江戸時代に渡来したようです。

強い香りの唐種招霊(カラタネオガタマ)の花

 「含笑花」、いい名前ですね。中国では頭髪や茶の香り付けにも使うそうです。

 さて、今日から大型連休ですね。ご予定は?
 お寺は休みの方が忙しいのですが、連休の様子は昔とは様変わり。以前は、連休というと1日に3つ4つ法要がありました。でも、最近はチラホラで、すっかり暇。
 連休に法要をすると、親戚などから「どこへも遊びに行けなくなる」とクレームがつくそうなんです。そういえば、今日のニュースで早々とメーデーをやっている様子が写っていましたが、事情は同じ。檀家の美容院のおばあちゃんの話では、連休などの結婚式も減ったそうです。
 公立学校の週休2日制もこれに拍車をかけているかも知れません。休みが増えたことが、ゆとりに繋がっているのかどうか…。かえって意欲を削ぐことにはなってないでしょうか? 一所懸命やった後の休息が、本当に充実したゆとりの時間だと思うのですが…。
 今日は、交通機関が大混雑。お気をつけて。

新緑に囲まれた本堂


 今日、真如堂の本堂では真如堂開山の戒算上人950回忌と願主 東三条女院の1000回忌の大遠忌行事の一環として、天台座主をお招きして授戒会が催されています。
 授戒とは、お釈迦(しゃか)さまから正しく伝えられた戒法を戒師から授かる儀式で、本当の仏弟子としての自分を改めて見いだして、明るく、正しく、仲よい生活をするための大切な儀式です。

 今夜は満月。昨夜のお月さんも綺麗でしたよ。
 初任給をもらわれた方、何につかわれますか?