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桜から新緑へ |
名残の桜の花弁より、色鮮やかな新緑が目立つようになってきました。京都市中心部の染井吉野はほぼ終わり、紅枝垂れ桜や御室の桜が見頃を迎えるようになりました。
境内の桜もほとんど終わり。樹下にはピンクの花びらが一杯落ちていますが、今夜は雨の予報で、その花びらも水に流されてしまうでしょう。
鐘楼の周りに数本ある八重桜が咲き出しました。こちらもやはり例年より10日以上早い開花です。
先週写真をお届けした山吹はすっかり色あせ、ツツジの蕾から紅やピンクの花色がのぞくようになりました。
もみじはやわらかく鮮やかな新葉を出しそろえ、すぐに花を咲かせています。
赤いもみじの花 |
もみじの樹の下に駐車した車には、花から落ちてくる蜜の跡が一面につき、そこに花びらや黄砂や花粉などがくっついて、車全体が埃をかぶったようになっています。車は、一雨欲しそうです。
昨日は暦の二十四節気の「清明」。万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり。草木が芽吹いて何の草木か明らかになる頃。例年では、この頃桜が満開になるのです。
でも、今年の新入生は満開の桜ではなく、新緑をバックに記念写真を撮らなければいけませんね。
桜の開花にあわせて組まれていたツアーが中止になったり、桜の花がもうないのに「桜祭り」のような行事が催されたり、季節の早すぎる進行を恨めしく思っておられる方も多いでしょうね。
「今年の夏はどうなるのでしょう? このまま暑くなり続けるのでしょうか?」というような話が交わされます。
大阪管区気象台が発表した長期予報では、4〜5月−天気は数日の周期で変わるでしょう。平年に比べ晴れる日が多い見込みです。気温は高く、降水量は少ない見込みです。6〜9月−6〜7月は平年と同様に曇りや雨の 「花の木」にはすでに種がついています |
日が多いでしょう。その後は平年と同様に晴れる日が多い見込みですが、にわか雨や雷雨の起こりやすい時期があるでしょう。6〜7月の降水量は平年並の見込みです、ということですが…。
明日、7日は京都府知事選挙です。それにしては、候補者の名を連呼する声も聞こえてこず、看板も目立たず、選挙ムードが高まっていません。
相乗りで大した争点もなく、昨今の政治不信で、候補者も大声を出すのをためらっているのでしょうか?
明後日8日は、お釈迦さまの誕生日「花まつり」、「灌仏会」「降誕会」「仏生会」ともいいます。
「花御堂」と呼ばれる花で飾った小さなお堂に、右手で天を、左手で地を指されているお釈迦の像(誕生仏)を安置し、この仏像に甘茶をかけて拝みます。「灌仏会」というのは、甘茶を仏さまに灌ぐからです。
お釈迦さまはお生まれになると、すぐに7歩 歩み、右手で天を、左手で地を指さして「天上天下 唯我独尊」(人は誰でもこの世に1人だけの尊い存在である)と言われたといいます。「唯我独尊」は「独善的」というような意味で誤用されることも多いですが、
本来はこのような生命の尊厳の宣言でもあるわけです。
この甘茶、原料はガクアジサイの1種だということをご存じですか? 庭に植えてありますので、花が咲いたら、写 鐘楼のまわりの八重桜 |
真をお届けしましょう!
ライブカメラを「お花見バージョン」から「新緑バージョン」?に変えました。本堂前の白砂を敷いた付近をめがけたアングルになっています。人が時々通ったりするのがわかりますよ。
このページを作っている間に、どんどんお天気が悪くなってきました。
一度は暑いくらいの気候になりましたが、また少し逆戻りしたようです。お体の調子を崩されませんように