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真如堂 NOW !!



染井吉野越しの三重塔。赤いのはカエデの新芽

 どこへいっても、桜が満開!
 京都市内の染井吉野は、18日に開花宣言が出されましたが、その後の冷え込みで開花もゆっくり。今日あたり、ようやく満開となりました。ずいぶん長持ちしています。
 でも、「花曇り」とはよく言ったもので、すっきりと晴れた日はあまりなく、今日も時々青空が顔を出すものの、どんより曇っています。
 花に誘われて、ここ数日はどこへいっても人だらけ。車は渋滞。花を楽しむのも一苦労です。そんな人たちを気をつけて見てみると、ボアのようなものがついたコートを着ている人がいるかと思うと、タンクトップ!の人あり。確かに、晴れた日の昼は暑いぐらいで、朝晩は肌寒いくらい。暑がりの人や寒がりの人、人さまざま。それで、こういう現象になるのでしょうね。

縦皮桜と本堂 右端に見えるのが染井吉野。花弁の大きさが違うでしょう
 春の陽なたにいると、ついついウトウト。一日中、「暁を覚えず」といった感じです。鴨川の土手などにはそういう人が一杯。いつも橋の下で暮らしているホームレスの人も、お株を取られた感じです。

 境内も花盛り。桜はもちろん、椿、サンシュユ、馬酔木、山吹、レンギョウ…。桜のお陰で、境内が明るくなっている気がします。
 鳥たちも負けじと賑やかです。桜の枝から枝へと渡って、せっかくの花をつついている鳥もいます。
 以前のこのページで猫との「戦い」のことを書きましたが、いろいろ工夫をしてもやはり野良猫が来て、餌台の小鳥を狙います。そこで、絶対猫の来られない2階の窓際に餌台を設けました。その台に、夜の間にお仏飯のお下がりなどを乗せておきますと、夜明けと共にいろいろな鳥が来て食べています。夢うつつに聞いていると、だんだん木をつつく音が大きくなってきます。餌がなくなって、木の台にわずかについている米粒を一所懸命に取ろうとしているのです。どんな鳥が来ているのだろう…何種類の鳥の声が聞こえるか数えている間に、また眠ってしまい、大寝坊。
 花いっぱい、鳥の妙なる声あり。この世の極楽ですね。

早々と咲きだした山吹。背景上部の白いのは桜
 先日来、多くの方が花見ついでに自坊を訪ねて下さり、来月に「予約」をいただいている方々もおられます。
 初対面の皆さんが口々に言われるのは、「表紙と違いますね」。
 表紙のカットのモデルは私ではありません! あれは『お坊さんといっしょ』という雑誌の表紙に使われていたもので、私も著者の一人なので、お願いしてお借りしたものですよ。私はもう少し丸顔?童顔?です。

 さて、今年度も明日で終わり。明後日からは新しい年度が始まります。「異動の内示が出ました」などという話を耳にしますし、京都の街では新大学生でしょうか、お母さんと一緒に

こちらも早い シャガの花
下宿を探しているような人も見かけます。マンションの前では、引っ越しのトラックがよく停まっています。
 どうか いい門出になりますように。

 ホームページも引っ越しました。4月1日の予定でしたが、いろいろな都合で繰り上げました。
 新しい場所は、皆さんがたくさん写真などを投稿して下さっても、満杯になることはないほど容量があります。
 引き続き、「苦沙彌のインターネット僧坊」をよろしくお願いいたします。