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真如堂 NOW !!



満開の枝垂れ桜(三重塔横)

 18日に開花宣言が出された京都の桜。平年より13日、去年より8日早い、1953年の観測開始以来1番早い開花宣言だそうです。その桜も数日来の寒さの戻りで、足踏み状態。境内の染井吉野はまだ1〜2分咲き程度です。
 ここ数日、大量の黄砂が飛来して、山々は少し霞んで見えています。風が強く、今も窓のガラス越しに風切り音や木々のざわめきが聞こえてきて、一層寒い感じを募らせます。

 明日まで春の彼岸期間中のため、今日も境内は墓参の人が絶えませんが、お花見を兼ねようと考えていた方には少し酷なお天気。わずかの合間、陽の光が差したかと思えば、急に時雨れだします。強い風と、黄砂混じりの時雨ではたまりません。自ずと、足早になっているかのように見えます。
 染井吉野はまだまだですが、塔の横の枝垂れ桜や本堂脇の「縦皮桜」はほぼ満開となりました。
 両方とも、染井吉野よりは小振りな花弁で、満開となっても、息が詰まるような感じがしません。とりわけ、江戸彼岸系の「縦皮桜」は上品な感じがします。そう、「桜の下には死体が埋まっている」というような言葉を連想させないといったらいいでしょうか。
 先日、「Live中継」用のカメラのアングルを枝垂れ桜に当てました。カメラと桜の間には、モミジの小枝などがたくさんあるため、何となくすっきりしない画像ですが、時折、記念写真を撮っている人影などが映り、いつもの動きのない「Live中継」より面白い感じがします。


こちらも満開 春日局手植えの「縦皮桜」
 朝、市内を車で走りましたが、車が多く、花見か行楽かと思わせる人や、地図を片手に歩く人もたくさん見かけました。デパートなどが集中する四条通近辺は特に大渋滞していました。
 桜は場所によってかなり差があり、一部ではく咲いていますが、おおむね境内とさほど変わりがありません。この分では、月末まで十分見頃が続くのではないでしょうか。
 鴨川の柳も青々としてきました。
 鴨川の河原から北を眺めると、北山が遠くに霞んで見え、頭を左右に振れば東西の山の端も眺めることができ、山紫水明の都が現出します。柳の青、そしてもう数日すれば河岸の桜も際だち、河原を歩くだけで大満足できるでしょう。

 暖かくなると同時にいろいろな草が一度に目を出し、あっという間に丈を伸ばしています。草引きのシーズン到来です。

レンギョウも満開

 ガク紫陽花の花芽がもう目立つようになってきました。早いですねぇ。手入れを急がなければなりません。
 モリアオガエルの小池の修復も完了し、準備は万端です。
 自然の動きにあわせて自分が動かされるのは、人に動かされるのと違って、愉快で爽快です。ダイエットを兼ねて、庭師に変身です。

 春は出会いと別れの季節。新しい環境に不安を抱えつつ進んで行かれる方も多いでしょうね。どうか、無理をされませんように。

 4月1日、Internet僧坊が移転します。
 引き続きよろしくお願いします。