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真如堂 NOW !!



まだ1輪だけですが、咲き出した垂れ桜

 各地から、あまりにも早い桜の開花便りが届く頃となりました。皆さんのお住まいのところではいかがですか?
 真如堂の境内でも、塔の南側の枝垂れ桜が今日初めて開花しました。「縦皮桜」も花の色がよく見えるようになり、あと数日で開花しそうです。染井吉野の蕾もかなり大きくなってきていますが、お彼岸中日過ぎになるでしょうか。

 今朝、平安神宮の横を通ったら、紅い枝垂れ桜が5分咲きでした。この付近の琵琶湖疎水辺りの桜も見事ですよ。動物園付近から鴨川まで桜並木ですし、鴨川の柳の青と桜の花もまた見ごたえがあります。

 境内を歩いていると、春の匂いがします。沈丁花などの芳しい香りではなく、何かが腐乱しているような匂いです。土中のバクテリアが動き出した匂いかな? いつも、この匂いは桜の花が咲く頃にしだすのですが、今年はずいぶん早いです。

赤く鮮やかなカエデの新芽
 早いといえば、モミジやカエデの新芽が、気の早い木では出始めました。新芽も開花も、すべて早い今年の春ですね。
 本堂裏のサンシュユはそろそろ盛りを過ぎました。馬酔木はまだまだ楽しめます。
 昨日はお釈迦さま入滅の日、涅槃会でした。本堂では涅槃図が公開中です。

 京都市内のお花見は、お休みの日に限っていえば、3/31・4/1 頃ではないでしょうか。その次の土日では確実に散り始めてしまっているでしょうね。

 月曜日からお彼岸が始まります。
 今年のお彼岸は月曜日から翌週の月曜日までで、その真ん中にお中日が来ます。墓参などに来られる方も、今日・明日の土日(少し早いですが)、お中日、来週の土日に分散しそうです。
 暦を見ると、17日から10日間は「十方暮(じっぽうぐれ)」と書いてあります。
 「四方全部闇に閉ざされて天干地支の気が相克するの意から出た語で、甲申の日から癸

境内では椿があちらこちらで満開です
、他の8日間は十方不和の日として、天気陰鬱として晴朗ならず、特に旅行、移転を忌む」という期間だそうです。
 「途方(十方)に暮れる」はここから来ているそうですが、せっかく春らしくなって旅行をしよう、異動が決まって転居するという時に、「特に旅行、移転を忌む」とは不吉ですね。
 でも、昔から木の芽時に心身の健康を崩すことが多いといわれます。気候不順だけではなく、卒業・入学・入社・異動などいろいろな環境が大きく変わる時でもあります。それに、春になると何かしなくてはと気持ちばかり焦ってしまって、精神的に不安定になる方も多くおられます。
 焦らずボチボチ、身心の健康に十分注意して、早すぎる桜を十分楽しみましょう!