2/23版
例年、彼岸に開花するサクランボの蕾から花色が見えてきました。 |
穏やかな早春の日となりました。
暦の上では19日が雨水。太陽黄経330度、雪が雨になって、草木の萌芽のきざしが見えてくる頃です。もっとも、太平洋側で雪が降りやすいのはこの頃。3月6日は啓蟄。さぁ、いよいよ本格的に春に向かっていきますね。
「春は嬉しいけれど、花粉が…」という方も多いのではないでしょうか? 飛散も本格化。花粉情報のWEBも一気に稼働し始めました。
仏花やお墓に供えられる花も、桃や菜の花、麦の穂などが目立ち、一気に春色めいてきた気がします。
車で鴨川沿いを走っていると、柳の枝がだんだん緑色を増してきたのに気づきます。柳の緑を見ると、私はいつも25年以上前に訪れた北上川畔と啄木の歌を思い出します。季節が先ですが…
や わ ら か に 柳 あ を め る 北 上 の 岸 辺 目 に 見 ゆ 泣 け と ご と く に
「啄木鳥」は「キツツキ」のことですが、春に向けて忙しいのは草木だけではなく、鳥たちも同じ。
昨年12月29日の当ページで、千両の実がやがて鳥に食べられるということを書きましたが、その証拠写真です。すっかり実がなくなっているでしょう。南天なども同様です。冬は食料探しが大変なのでしょうね。
昨年12/29(左)と今日(右)の千両の比較。すっかり実がなくなっているのがわかりますね |
つくばいに水飲みや水浴びにやってくる小鳥たちはなかなか撮影できませんでしたが、餌台に頻繁にやってくるメジロを撮すことができました。
餌台は、猫が飛び上がりにくいよう1.2mほどの高さ。毎日仏さまにお供えするご飯のお下がりや、少々痛みかけた果物などをあげるようになって、もう10年ほどになるでしょうか。
以前はスズメが群れをなして来ていたのですが、猫がうろつくようになってから減ってしまい、猫対策を施してようやく戻ってきたのはメジロ。他に、ヒヨドリやわずかなスズメもやってきます。
仏飯のお下がりを食べにやってきたメジロ。目の回りが白いから「メジロ」 |
メジロは足繁くやってきます。たいていペアですが、テリトリーがあるようで、1羽が餌台の近くで常に見張っていて、違うペアが餌を食べに来ると、素早く追い払いにやってきます。
メジロは動きがすばしっこく、何羽もが入り乱れて追いかけたりしているので、餌台の回りはスリルがあります。でも、スズメには無関心。枝に仲良く並んで留まったりしています。
「ウグイス色」といって思い浮かべるのは、このメジロのような色ではありませんか? ウグイスは茶色に近い色で、あまり美しい鳥ではありません。また、いつも茂みの中などにいて「声はすれども姿は見えず」。実際に私たちがよく目にしているのは、メジロ。「ウグイス色」は、実は「メジロ色」なの