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真如堂 NOW !!


穏やかな冬の日 金仏さんのおだやかな眼差し

 数日前の3月下旬〜4月上旬の陽気も、平年並みの冷え込みに戻ったようですが、今日は風もなく穏やかな朝を迎えました。
 寒暖の差が激しいためか、風邪をひいている方もチラホラ。明日は大寒。一年で最も寒くなる頃。寒さの本番はこれから節分にかけてですね。

 朝から、このコーナーの更新ネタを求めて、境内をウロウロ。10数枚の写真を撮りましたが、どれもイマイチ。季節が原因のネタ切れ状態には、ほとほと困りました。
 境内を歩くうちにm金仏さんのあたりに光が差してあたたかそうで、供えてある花の色のせいか、冬枯れ色の回りと少し違っているのに興味を引かれ、「パチリ!」
 本堂の南に安置されているこの大きな阿弥陀さん、六阿弥陀巡の創始者である木食正禅上人が弟子と共に諸国を歩いて得た寄付金で、享保4年(1719)8月鋳造させたもので、石の台座から光背の天辺まで4メートルほどあります。
 ところでこの金仏さんには、背中側の首の付け根に大きな傷があります。朝鮮戦争の特需景気頃、擬宝珠や飾り金具、電線までも盗んで売りさばこうとする盗賊が真如堂にも出没し、こ金仏さんの首を切り取って盗もうとしたのです。幸い、途中で諦めたようですが、その時の傷跡が今も残っているわけです。
 今でも発展途上国では高い鉄塔の電線が盗まれることがあるようですが、50年ほど前の日本も同じような状態だったのですね。

何の写真? 絡み合った藤つるともみじの枝
 さてさて、次なるこのややこしい写真は、金仏さんの前の藤棚の藤のつると枯れ葉や種の残っているもみじの枝、カエデの枝が絡み合って、団子状になっている写真です。別になんていうことはないのですが…。
 藤のつるの勢いはとても旺盛で、何か絡めるものはないかと宙をさまよい、そのうちに触れたものを逃さず捕まえるといった感じです。
 最近、野生の藤つるなどを取って帰って、クリスマスのリースを作ったりする人を見かけますが、さすがに藤棚は難を逃れ、延び放題。もみじは、何度もお伝えしているように、いまだに枯れ葉や種をいっぱい付けています。
 その両方が絡まって、何だかわからないような風体になってしまっています。新緑までになんとかしないと…。

 今週の更新は苦しまみれでした。来週は雪でも降って!

 お風邪にご注意ください。