2002／元旦版　

　皆さま、明けましておめでとうございます。今年も「苦沙彌のINTERNET僧坊」にお参りいただきありがとうございます。本年もどうかよろしくお願いいたします。
　さて、いよいよ２００２年の幕開けです。今年こそ内外とも明るい年になって欲しい…年の初めにまずそう思わずにはいられません。

　大晦日の除夜のお勤め、除夜の鐘が終わり、しばらくすると「修正会（しゅしょうえ）」という１年の始まりのお勤めが各お寺では営まれます。
　「修正」とは、過ちを改め、正しきを修めるということ（「悔過」）で、新しい年が始まるにあたり、過ぎ去った年を省み、新しい年を心新たに迎えるということです。
　皆さんは今年をどんな年にされたいですか？　「１年の計は元旦にあり」。そんな文句もあまり聞かなくなりましたが、区切りの日として、ご自分の今年への思いをしっかりと心に刻まれることも意義あることだと思います。
　苦沙彌の年頭の決意は如何に？　ナイショ！

　お正月、お寺は大変忙しいのですよ。人が動くときに忙しいのは、交通機関とか外食産業とか、いわゆる「客商売」の方々は皆そうでしょうけれど、お寺もまた大変！
　真如堂は、「初詣の人出が○万人」といわれるようなお寺ではありません。ほとんどが檀家の方々で、新年のご挨拶やお墓参りに来られるのです。
　お盆やお彼岸はお一人、お二人でお参りという方が多いのですが、さすがにお正月は多くの方が家族そろって。家によっては、親戚も一緒で、総勢１０人ほどいう場合も珍しくありません。家族そろって来ることができるということは、そのお家が円満だということでもあり、とても喜ばしいことです。
　ボクの自坊では、お正月に来られた方にお抹茶を差し上げています。和菓子をお出しして、お抹茶を出してとしていると、結構時間がかかりますし、その上、１グループの人数が多いとなると、玄関に入りきれない人が出る始末。小さい子供にはお年玉代わりにスナック菓子をあげて…。しばらくすると、手が疲れて、茶筅がうまく回らなくなって、泡の立たないお抹茶になってしまいます。
　狂言師の和泉元彌さんご一家も、時々来られます。ご先祖のお墓が真如堂にあることが１０数年前にわかり、それ以来、舞台の合間が見つかればお越しになります。すかさずサインをもらったりして。今年は、結婚を間近に控えて、お忙しいかな？
　三が日はそうしてアッという間に過ぎていきます。
　それが終われば、ご祈祷を済ませた護符をもって、今度は京都市内の檀家の方々の家を１日４０〜５０軒回ります。細い路地を車でウロウロ。これも大変です。
　ということで、お正月はとてもゆっくりできたものではありません。最近はこういうことを省略するお寺も多いですが、ボクは何だか区切りの感がして、大切なことのような気がします。

　お仕事は４日から？ ７日からという方もおられるでしょうね。また、大変な日常が始まりますね。皆さんにとって、今年がよい年になりますように…。

　今年１年、また、このＨＰをお訪ねください。お待ちしています。