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真如堂 NOW !!


鐘楼横の桜の樹の下から塔を仰ぐ

 正午頃、お墓で回向をしていたら、背中に照りつけるお陽さまの光がとても暑く感じられました。朝晩は寒いくらいの時もありますが、昼間はまだまだこんな日もありますね。
 左の写真をご覧になると、紅葉が進んだように思われるでしょう。右上の赤い葉は桜。左上も桜なのですが、まだ緑です。塔の下の赤い葉は、百日紅です。その下あたりがもみじ。左のほうで少し黄色くなっているのはカエデです。
 我ながらなかなかいい写真です。
 今は桜の紅葉がきれいです。その他はまだまだ。
 境内や哲学の道あたりには、リュックを背負ったちょっと高齢の方が増えてきました。散歩するには最高の季節ですね。
 哲学の道といえば、最近、新しい店舗が増えてきて、なんかガチャガチャした感じになってきたそうです。西田幾太郎氏も「どこが哲学?」と言われそう。タレントショップが林立ということにならなければいいのですが。

鐘楼横の桜の樹。屋根の左横に大文字

 今朝の京都市内は、土曜の朝にしては大変混んでいました。他府県ナンバーがさほど多いわけでもありませんでしたから、京都市民がウロウロしているのでしょうか? どこかへ出かけたくなるようなお天気ですし。
 今日・明日、市内の中心部では「京都まつり」が行われます。平安建都1200年を記念して誕生した市民参加の新しい祭りだそうで、今日・明日は鴨川河原で「町衆文化フェスティバル」が、明日は御池通で1万人のパレードが行われます。
 22日の「時代祭」は平安建都1100年を記念して始まったもので、100年も経つと定着するのでしょうが、この「京都まつり」はまったく盛り上がりに欠けている気がします。「ただ交通の妨げになるだけ」なんて悪口を言う人もいて…今日はその準備で混んでいるのかな?
 来週からもう11月ですね。3・4日は連休。11/1からは、秋恒例の「京都非公開文化財特別拝観」が始まります。今回公開されるのは、大報恩寺・千本釈迦堂・六角堂頂法寺・六波羅蜜寺・西本願寺だそうで、11日まで。本格的なシーズンを前に、京都に観光客を呼び込もうという算段です。
 「もう京都は行き尽くした」という方には面白い企画かも知れませんね。いかがですか?

臭木の実

 お墓の片隅で、綺麗な実を見つけました。臭木 (くさぎ)の実です。葉や枝が臭く、名前の由来は間違いなくそこから来ているのでしょうが、あまりにも可哀想な名前です。
 新芽をてんぷらにすると臭いはすっかり消えて、大変おいしいそうですが、「食べてみよう」という気になりません。代表的な救荒植物の一つだそうです。
 草木染めにも使え、青色に染まるそうです。
 皆さんに近くにもきっと生えていますよ。

   水霜のくだる日和の朝々は

           臭木の萼の朱が目に冴ゆ

神原克重