9/22版
今日の真如堂? |
さわやかな秋の日。ずいぶん風が強く、薄着で日陰にいると肌寒いくらい。「暑さ寒さも彼岸まで」 アッという間に、秋真っ盛りになった感じがします。
最高気温も予想では24度。ほんの少し前の最低気温と変わりません。さすがに蝉の声も聞こえなくなりました。
今日は土曜日。明日・明後日とあわせて3連休という方も多いと思いますが、今日は彼岸の墓参りをされる方がひっきりなしに来られます。
墓所にいてもさわやかで、雲一つなく、山々もくっきり見えて、清々しい気分になります。
昨日の日暮れ直前、窓から外を見ると、東山に鮮やかな虹が架かっていました。
昨日は午後から小雨が降ったりやんだりで、夕方になってから晴れ出しました。ちょうど、太陽が西山に沈みかけ、あたりが夕焼けの赤い光が照らされる頃、この虹が見えました。
写真の下に横たわっているのは東山。左端のシルエットの木の後ろに大文字山があります。その右には鐘楼堂の屋根が、木の陰と重なって見えています。
見えたのはほんの一瞬。虹はすぐに暗闇に消えていきました。なんだかすごく得をした、幸せな気分でした。こんな位置で虹を見るのは初めて。瑞兆かな?
境内の木々に、次第に秋色が見えてきました。楓の木などは、樹の先の方が濁った赤色に変わりつつありますし、もみじも木によっては色に変化が見られます。銀杏はまだ青々していて、境内全体が変化するにはまだ時間がかかりそうですが、そろそろ秋真っ盛りです。
庭では、紫式部の実が熟し、ちょっと触れるだけでこぼれるようになりました。何ともゆかしい名前ですが、この木の幹が真っ直ぐで強いところから、金槌などの柄に使われたり、火縄銃の銃身掃除や弾丸込めのための唐子棒にも使われたとのこと。とても名前や可愛い実やからは想像がつきません。
本堂の南側では、マテバシイの大きな実が落ち始めました。
ボクが子供の頃、この実を「大砲ドングリ」と呼び、競って拾いました。風が吹いた翌朝などはたくさん落ちているので、早朝から拾いに行きました。今は子供さえ拾わず、ボクがポケットいっぱいに拾って帰るぐらい。拾って帰って何かをするわけでもないのですが、たくさん拾えると、とても得した気分になるのです。子供の気分が抜けきっていないのでしょうか…。
マテバシイ、漢字では「全手葉椎」と書くらしいですね。この実は渋みがなく、生でも焼いてでも食べられ、イネが渡来する前の重要な食糧だったようです。
「ドングリを食べると どもる」と子供の頃は言われました。ボクは、椎は食べたことがありますが、この実は食べたことはありません。でも、大きいので、きっと食べ甲斐があるでしょうね。何となく美味しそうです。
18日の深夜以来、自宅サーバーにも NIMDA.A(ニムダ)ウイルスのアタックが頻繁に繰り返されています。多くのサーバーが感染して機能停止に陥ったり、ウィルスに感染したメールが大量に送りつけられたりして、被害が広がっています。サイバー・テロという言葉もますます現実味を帯びてきました。
きな臭いニュースばかりですが、テロはもちろん、テロに対する報復も、流血の事態が回避できますよう祈る毎日です。