7/21版 

今日の真如堂?


苦沙彌自坊の百日紅。左の山の下方には「左大文字」があります(写真ではわかりません)。

 太平洋高気圧がガンガン張り出し、来週もずっと晴れの予報。気温も最高は32〜34度、最低気温も24度。夏って、昔からこんなに暑かったでしょうか?
 夏休みに入ってすぐの連休。各地の道路は大渋滞。この炎天下、50キロにも及ぶ渋滞に巻き込まれるのは、何だか命がけのように思えてきます。

 境内はセミの大合唱。ニイニイゼミもアブラゼミもクマゼミも、一度に出てきました。年によっては、クマゼミの異常に多い年などがあるのですが、今年はノーマル。それでも、温暖化の影響は蝉の生態系にまで及んでいるとんことです。
 ボクが子供の頃には、朝起きたら真っ先に蝉とりに出かけたものですが、今は蝉を捕る子供の声も境内には響かず、ただセミの声だけが暑さをいや増すように聞こえています。

 百日紅の花が咲き出しました。といっても、三重塔脇の木ではなく、苦沙彌自坊の木です。
 中国南部原産で、江戸時代に日本に渡来した百日紅。そう言われれば、いかにも中国らしい色のように見えてきます。

  散れば咲き散れば咲きして百日紅  千代女

 樹の下には散った花びらがいっぱい落ちています。でも、樹全体としてはまだ満開には至っていません。次々と咲きつつ次々と散っていくのが「百日」にたとえられるぐらい長く続く。そういう光景が彷彿としてくる歌ですね。

 6/23付のこのコーナーに写真を掲載したセンダンバノボダイジュ(栴檀葉の菩提樹、「モクゲンジ」)に実が付きました。フウセンカズラのような緑色の風船状の実。この中にやがて黒くなる5ミリほどの種が熟します。
 風に揺れてなかなかカワイイ実です。

 真如堂の話題から外れますが、下の写真、何の花かわかりますか? おそらくほとんどの方はご覧になったことがないでしょう。キュウリ? ちょっと違います。ゴーヤー、そう沖縄料理には欠かせないあのゴーヤーの花です。
 自坊のちょっとした畑に一昨年から作っているのですが、次々となって、夏の食事に重宝しています。
 ゴーヤーにはキャベツの4倍のビタミンCが含まれていて、しかも加熱にも強いとか。苦いので好き嫌いがありますが、あの苦みは癖になる味です。暑くなると、体があの苦みを求めてしまうという人もいるぐらい。
 先日、小さい初物を収穫して、今は仏さまにお供えしてあります。精進料理というわけにはいかず、やはりゴーヤー・チャンプルーにでもしていただきます。チップにして、油で揚げても美味しいですよ。

 昨日の海の日が土用。23日は大暑。チベット高気圧と太平洋高気圧の相乗効果で、益々灼熱列島化しそうです。ご自愛ください。