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今日の真如堂?


青空にはえるモミジの新緑

 昼間は蒸し暑く、でも朝夕は一枚余計に着込まないといけないような日が続いていましたが、今日は快晴。「これぞ五月晴れ」という日になりました。
 最近、天気予報があまり当たらないと思われませんか? 特に週間天気など、1日ずれたりすることが多いように感じますが…。
 予報図には、梅雨前線や台風1号もお目見えしたね。
 中国では、1・5・9月は「三長斎月」といわれ、節目の月として除災招福の行事が行われる風習とか。なぜ、1・5・9月なんでしょう? 旧暦の5月は来月になりますが。


苦沙彌自坊前の大きなツツジ

 今日、本堂裏の三井二木会慰霊碑前では、三井グループ各社物故者員の慰霊法要がいとなまれました。参列は25社の総務部長。平成2年の慰霊碑建立以降、毎年、この時期に行われています。 4月には、三井住友銀行が設立。他にも三井グループと住友グループの会社が合併する予定もあり、今後この法要はどうなっていくやら。
 ちなみに、住友グループの慰霊法要は、永観堂の近くの住友の施設でおこなわれているとか。11日には、住友グループの方々がそこに行かれるのに併せて、三井家の菩提寺である真如堂を訪問されました。旧財閥系は近づく一方?

 境内は日に日に緑が濃くなっています。
 この前咲いていたモミジの花が、今はもう実に代わっています。実も日に日に赤く熟し、そのうち落ち始めます。
 苦沙彌自坊前の高さ3メートルほどある大きな平戸ツツジも満開になりました。いつもは連休に盛りを迎えるのですが、今年は1週間遅れました。花付きも少し悪いようです。
 桜の開花宣言は平年より一週間早かったものの、実際の満開は平年より少し遅かったように思います。他の花を見ていても、ちょっとずつ遅れている気がします。


椎の木の花 山と渓谷社刊『日本の樹木』より

 今、境内にはちょっと変な匂いが漂い、窓を開けておくと部屋の中までその匂いが入ってきます。栗の花の匂いをご存知ですか? ちょうどあんな感じです。「大きな栗の木はないのになぁ」と不思議に思っていたら、匂いの元は椎(しい)の木の花でした。
 境内には大きな椎の木が数本あります。また、東参道付近は椎の木だらけ。もうしばらくは、この匂いが続きそうです。
 目を東山に転じてみても、山裾の方で新緑の中にモコモコと白っぽい大きな塊が連なって見えています。全部、椎の木の花です。昔は薪などをとるため適当に伐採されていたのが、今は延び放題。巨木になって、下に生えている木が育たないそうです。
 栗の花の匂いと似ている理由がわかりました。椎の木も栗の木も、属こそ違え、同じブナ科の木なのです。ドングリも同じ。一つ賢くなりました。


苦沙彌自坊のサクランボ

 さて、次なる写真は苦沙彌自坊の庭になれるサクランボです。
 写真では大きな粒に見えるかも知れませんが、1センチ強ほどです。
 3月の彼岸中日頃に花を咲かせ、ここ1週間で急に色づきました。美味しくなってきたのでしょうか、今日はメジロやヒヨドリ、スズメまでがこの実をつつき、樹下はつつかれて落ちた実がいっぱい。今は愛鳥週間。小鳥の食べ放題を実施中です!
 食べてみましたが、ちょっとまだ酸っぱいものの、日が当たっているところの実なんかは生暖かくもあり、野性的な情趣があります。
 もう2、3日放置すれば、梢の実はすべてなくなってしまいそうです。

 今週のこのページ、写真が多くて表示が遅いかも知れません。このHPを置いているプロバイダは、あるアンケートで「重たい…高い…」とワースト1の結果となっていました。でも、まぁ、いろいろ事情もありまして…しばらくご辛抱くださいね。