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今日の真如堂?


三重塔脇の垂れ桜

 今日は1日晴れたり時雨れたり。時には雨が固まりかけ、西山は少し白くなり、北山は見えません。
 昨日、初春の散策を楽しもうと比良山系に出かけましたが、山上は前夜から10センチ以上の積雪があり、あやうく雪に道を見失うところでした。

 季節が1ヶ月戻ってしまったようなここ数日。桜の花も一気に開花するかと思っていたら、すっかり足踏み。先週の予想では今日明日にも満開ということでしたが、染井吉野はまだ3〜4分咲き。明日から平年並みのお天気に戻るということですから、4〜5日もすれば満開になるのではないでしょうか。

 それでも境内ではいろいろな花が咲いています。桜、椿、サンシュユ、紅梅、馬酔木、もみじの新緑…あとは暖かくなれば春爛漫気分。
 花見を楽しみにお弁当を持参した人たちも、さすがに今日はお気の毒です。



馬酔木と椿

 馬酔木が咲いたとお知らせしてから、もう2ヶ月になります。今もまだ満開で、あとしばらくは見頃が続きます。
 馬酔木は古来より日本人に親しまれ、万葉集には馬酔木を扱った愛の歌が数多く載っているようです。
 この木に毒があることはよく知られていますが、実際に馬が食べたりすることはないとか。そういえば、奈良の春日大社には馬酔木がたくさん植えられていますが、何でも食べる奈良公園の鹿でもさすがに食べないとか。
 この毒は、アセボトキシンというもので、花や葉に含まれ、嘔吐、呼吸麻痺を引き起こすようで、何でも、昔はくみ取り式便所の殺虫剤などに使われていたそうです。
 葉は3枚、花は3個ぐらいで腹痛、嘔吐、下痢を起こすということですから、侮れないですね。でも、手で触れるぐらいでは大丈夫ということです。  

新芽を出し始めたもみじ

 もみじの新芽が出始めましたが、これからしばらくすると赤い花をつけます。緑と赤のコントラストも綺麗です。
 そのうちに藤の花も咲き出し、八重桜も開花します。
 そう考えると、1年ってアッという間ですね。

 さぁ、明日から4月ですね。
 インフルエンザが再流行しているようです。ご用心ください。