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今日の真如堂?


本堂北側の馬酔木の木。そろそろ満開。

 今日は彼岸の入り。雨にもかかわらず、朝から多くの方が墓参に来られ、境内には車がとまっています。
 少し肌寒いものの、春を呼ぶ雨のような気がして、草木も嬉しそうに見えます。嬉しいのは私たちの方かな。
 本堂北側の馬酔木はほぼ満開になりました。また、本堂裏のサンシュユの花からも黄色い色が日々目立つようになりました。開花が平年より少し遅いように思いますが、もうあと1週間もすれば綺麗に咲きそろうでしょう。椿も順繰りに咲き出し、桜の蕾も少し大きくなったような気がします。
 そういえば、いつも彼岸の中日には吉祥院の門内にあるサクランボの花が咲くのですが、今年はもう一歩。まだ咲き出しません。
 桜の開花予想は平年並みで、京都は4月1日だったと思いますが、苦沙彌の開花予想では平年より4〜5日遅れます。さぁ、どっちが当たるかな?

本堂に吊された2幅の涅槃図

 前回のこのページでお知らせしましたように、本堂では2幅の涅槃図が公開されています。1幅(手前)は6m×4mの大涅槃図。もう1幅(奥)は2m×2.5m程の涅槃図。両涅槃図は制作年代が江戸期と南北朝期で、300年ほど違います。
 大涅槃図はスケールも大きく、色彩も綺麗ですが、比べてみると古い方もなかなか味があります。
 描かれている生き物の数は大涅槃図が圧倒的に多く、タコやイカ、ゲジゲジやミミズのようなものまで描かれています。古い方は、かなり黒ずんでしまっていてよくわかりませんが、数は少ないようです。これは、制作年代が下がるに従って、描かれる生き物の数が増える傾向があるためです。また、猫が描かれるようになったのも(大涅槃図には描かれています)、家畜を描くようになった傾向のためと思われます。
 満月や沙羅双樹の木の位置なども違い、こうして並べて見ると、とても興味深いですね。
 公開は4月8日までです。

 花粉症の方、いかがですか? 何だか目が痒い今日この頃です。