3/3版
今日の真如堂? |
いよいよ3月。昨日は寒さが逆戻りして、京都の北山や西山が白くなったものの、それでもやっぱり3月。春らしい陽ざしです。
やっとスミレが咲き出しました。昨年に比べて10日以上も遅い開花です。小さいるり色の花、オオイヌノフグリやタンポポの花などは、まだまったくが姿が見えません。桜の蕾も少しは大きくなってきましたが、まだしっかり堅い感じ。この分では、桜の開花も遅れるかも知れません。
先日から涅槃図の公開が始まり、地元紙にその様子が掲載されたこともあり、今日は土曜日ということも手伝って、拝観者数は一気に3桁。秋以来の賑わいです。
今日は雛祭り。その由来は、「平安時代の初め頃、お人形のことを「ひいな」、お人形遊びを「ひいな遊び」と呼ぶならわしでした。当時は、上巳(じょうみ)の節句といって、三月の初めの巳の日に、無病息災を願ってお払いする行事が貴族の間で行われていました。この日には陰陽師を呼び、天地に祈りを捧げ、紙や植物で作った簡素な人形(ひとがた)・形代(かたしろ)にお酒や供物を添えて、川や海へ流すのです。昔の人々は、災厄を自分に変わって人形(ひとがた)に負わせることができると信じていました(この風習は、民間にも広く行われていて、今も神社の大祓(おおはらい)の人形や各地の雛流しの行事に面影を残しています)。
この形代の行事と、ひいな遊びとがいつか一つになり、次第に形が整えられて、雛祭りとなっていきました」ということです。
ところで、私はテレビで雛人形の宣伝を見ていると、「おやっ?」と思うことがあります。それは、向かって左に男雛、向かって右に女雛が飾ってることです。
京都では、一般的には左右逆、つまり、向かって右に男雛、左に女雛を飾るため、何だか奇妙な感じがするのです。
法要などで並ぶ時も、右側が上座。これが昔ながらの決まりです。
古来より、天子が南面した時の日の出の方角(東=左手)が上座、反対に日没の方角(西=右手)が下座とされてきたようです(この際、上の方に男が座り、下の方に女が座るのはけしからんという議論は別ですヨ)。
雛人形もかつては当然そのように飾っていたのですが、昭和3年に天皇の即位式が行われた時に西洋に倣って位置が逆転し、位置が反対になったとのこと。面白い?ですね。
今日は吉祥院の写経会『メダカの学校』。暖かくなったため、こちらも参加者が増えたものの、
皆 老 い て 雛 の 客 と も 思 わ れ ず 晴子