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今日の真如堂?


馬酔木の花が早くも咲き出しました

 今日は節分。
 早朝は雪がちらつき、ところどころ少し白くなったものの、すぐに溶け、時おり陽も差してまずまずのお天気。
 「今日の更新には何の写真を使おうかなぁ…」と境内をウロウロしていると、馬酔木の花が咲いているのを見つけました。ずいぶん早い気がしますが、去年のこのページを見ても、やはりもう咲く頃なんですね。
 今はまだ、ほんの少し咲いているだけですが、これから2ヶ月間ほど?楽しませてくれます。

 土曜日の今日は参詣の人もかなり増加。それには訳があります。
 西隣の吉田山にある吉田神社は、京都でも指折りの節分祭の名所。参詣者もずいぶん多く、夜遅くまで賑わいます。本殿の前には古くなったお札など焼くための大きな火炉が設けられ、今夜は夜を徹して燃やされるとか。
 真如堂へ参詣に来られる人の大半?は、いわばその「おこぼれ」。吉田神社に参詣した人の多くは東大路に抜けられますが、多少は真如堂方面へ。おこぼれだけでも、今日は結構な人出でした。


本堂で般若心経を唱える僧

 真如堂でも、昨日と今日、節分の行事が催されます。
 般若心経を365回よむ「日数心経(にっすうしんぎょう」という法要で、1年分の般若心経をよんで向こう一年間の除災招福を祈る行事です。
 天台宗では古くから行われている行事ですが、真如堂では10年ほど前に始められた新しい法要です。
 本堂内では朝から夕方まで僧侶が交代で般若心経を唱え、外のテントの中では、薬湯の接待が行われています。
 「365回って、どうやって数えるの?」 そんな疑問が湧きません? 経机の上に置いてある小さな箱には、小豆が365粒入っています。1回お経を読むと、1粒を左から右へ。全部なくなると詠みきったことになるというわけです。
 うっかりすると、豆を移し忘れたり、だぶって2粒移したり。般若心経も、途中で同じような箇所があり、クルクルと回ったり…。
 今日の3時頃には365回を超え、しばらくは間違った分を補うために唱えて、3時半から結願法要。お経をあげていても、お参りが多いと、やはりあげ甲斐がありますね。

 さて、夕方からは吉田神社に行って、露店でも楽しもうかなぁ。露店って、結構、世相が反映されますね。さて、どんな世相かな?