12/9版 

今日の真如堂?


いっそう積もる散りもみじ

 晴天が続いています。寒さも少しずつ厳しくなり、冬らしくなってきました。

 境内も人影がまばら。いつもの、犬の散歩の人が目立つ境内が戻ってきました。
 もみじの枯れ葉が、毎日毎日どっさり。風を使って掃除をする”ブロア”と呼ばれる機械のエンジン音が、終日、鳴り響いています。せっかく掃除をしても、後ろを振り向くと、すぐに枯葉だらけ。しばらく際限のない掃除作業が続きます。でも、膨大な量の枯葉の掃除は、ダイナミックで気持ちのいい作業でもあります。
 環境的な観点から、できるだけ落ち葉は積んで腐らせようと努めていますが、散りたての枯葉はかさが高く、枯葉集積場もそろそろ限界です。


本堂裏の境内。朝日に照らされた黄色いモミジもきれい

 12月ももう3分の1が終わり。年末〜迎春準備が次第に本格化してきます。
 「師走」とは僧侶が忙しいところからついた名前。確かに忙しいのですが、紅葉シーズンが終わってホッとしているところで、なかなか腰があがりません。来週から始めようかな…。

 シーズンだけ臨時に行っている駐車場の有料化も今日まで。約1ヶ月の間に1450台ほどが利用されました。
 駐車場に車をとめ、1人分の拝観券を渡しても、それを使って実際に拝観する人は約6割。それ以外は、境内をブラブラするだけ、または写真を撮るだけの人。今までは、そういう人に駐車場の半分を占領されていたわけです。なかには2日ほど駐車しぱなしで、どこかへ観光へ行ってしまう人も今までにはありました。できるだけ多くの人に気楽に来ていただきたいのは山々ですが、そういう人が幅をきかすようでは困ったものです。
 駐車場有料化のおかげで、境内は本当に静かになりました。
 また、今年は途中から写真撮影のための三脚使用を禁止しました。この効果は大きく、マナーの悪いカメラマンを規制することができました。撮影を楽しみに来られる方には申し訳ないと思いますし、車にしろ、三脚にしろ、規制を加えるということはできるだけ避けたいのですが、それでは静かな境内は維持できません。建物に危害を加えられたり、他の方に怪我をさせたりする危険もありますので、来年も紅葉期には規制を加えないとしかたありませんね。

 とにもかくにも、境内が静かになってやれやれ。これからは、拝観者一桁という日々が続きそうです。経営上は心配ですが…。