12/3版 

今日の真如堂?


散りもみじを敷き詰めたような境内

 雨音で目がさめた今朝。大した降りにはならず、時々しぐれる程度。

 12月の声を聞いた途端、参拝者もグッと減り、境内も静かさを取り戻しつつあります。
 今朝も、京阪電車のウォーキングの一行800人が境内を通り抜けた後は、人影もまばら。お天気のせいもあるのでしょうが、昨日から始まった「京の冬の旅」に人波が移ったのかも知れません。
 ゆっくり散策したい人にはいい時期になってきましたね。

 11月から始めた駐車場の臨時有料化もこの土曜日で終わり。この期間、一番駐車台数が多かったのは11/19。その次は昨日。拝観者のわりに昨日の多さは意外ですが、車での来訪する自家用車はほとんど駐車場を利用する傾向で、その数は案外減っていないのかも知れません。
 また、駐車場を利用した人のうち、本堂を拝観するのは約6割。それ以外は、写真を撮るために来訪したり、境内の散策のみをする人だということです。


「涅槃の庭」。もみじに梢と生け垣の間に大文字山

 「涅槃の庭」の借景にある大文字。
 今年は参拝者への説明で、「これは『大文字焼』とは決して言いません。『大文字焼』というのは銀閣寺の交差点にある饅頭屋で売っている回転焼きのことです」というネタをさんざん使いました。
 それはいいとして、秋頃からヘリコプターが大文字山を行き交っています。今年の大晦日、ミレニアムを記念してこの送り火をつけることを京都市長が思いつきました。宗教的意味を軽視する市長だとボク自身は思っていますが、ヘリはその点火の準備のための工事資材をヘリで運んでいるようです。もっと観光シーズン前にしておけばいいのにと、無粋な音に拝観者も眉をひそめています。
 その大文字山も紅葉が進み、山の様子が変わってきました。俊寛僧都が平家討伐の密談をしたという谷あたりはブナなどが多く、茶色いかたまりがボコボコと見えています。それに比べて、植林の部分の愛想のないこと。一年中同じ姿です。

 期待していた後半の紅葉も思わしくありません。何よりも、葉が縮れて茶変しているのがその原因の一つ。夏に雨が少なかったですからねぇ。
 本堂裏の紅葉も進んできましたが、毎年見ているボクからすると、すごくがっかりするような色合いです。自然の摂理ですから仕方ないですね。

 今週いっぱいで紅葉も終わり。あとは落ち葉掃除と迎春準備。
 職員への年末のプレゼントはユニクロのフリース。50色の中から、年輩の職員がそれぞれの好みの色を。結構みん派手。
 貫主以下、フリースで記念写真というのも面白そう…。