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今日の真如堂?


本堂前の夕方の紅葉

 本堂前の紅葉がピークかなと思える頃になってきました。
 23日の勤労感謝の日以降、境内の人波はピークに。普段の真如堂からみて、異常な日々が続いています。
 普段は拝観者一桁の真如堂に毎日700人〜1000人の来訪者。朝から夕方まで人、人、人。変な話ですが、公衆トイレのトイレットペーパーもアッという間になくなってしまいます。もう大変な騒ぎ。
 例年から頭を痛めていたアマチュアカメラマンのマナーの悪さに耐えかね、とうとう23日から境内での三脚を全面使用禁止にしました。どうしてこんなに勝手なんだろうと憤りさえ感じるアマチュアカメラマンたち。しかも、いい年した人ばかり。グチグチ…。

 明日の日曜日を境にこの喧噪も下火になっていき、来週のこのページも少しは平静を保てるでしょう。
 秋の喧噪がないと伽藍の修理もままならず、人に来て欲しいような、来て欲しくない人もいるような、二律背反、「引き裂かれそうな」といえばたいそうですが、そんな結構ストレスブルな毎日です。

 日が経てばよくなるかなぁと思っていた紅葉も、今年は「それなり」。クリアな色にはなかなかなりません。おまけに夏の小雨で、葉は縮れています。
 本堂ではそれをネタにして、「今年の紅葉はそれなりです。遠目に見ている方がいい。女性と同じです」と説明。1日に何回同じことを繰り返しているやら。


人、人、人の境内

 本堂に特別展示されている『観経曼陀羅』。錦糸の刺繍のこの曼陀羅は、拝観コースの逸品。でも、団体客はゆっくり見ている暇もない。カワイソウ…。

 紅葉は、これから本堂の裏側へ移っていきます。裏側のピークは12月初旬。
 その頃になると人も減り、落ち着いた境内散策が出来るようになるでしょう。また、あちらこちらで落ち葉を燃やす煙が立ち、その火の中には焼き芋が。年末に向かいあわただしさの増す時期ではありますが、ようやく紅葉一段落の時でもあります。
 そんな時期が目前にないと、老齢の職員が多い真如堂、みんな倒れてしまいます。

 それにしても、京都の紅葉をメインにしたツアーは可哀想。四国や北陸からも日帰り。先日目にしたスケジュールでは、「富山着 24:30」。まだ先まで帰る予定もあり、時間は記入されていない。どこへいっても渋滞。サービスは最低。

 できれば、あと1週間待ってお越しください。まだまだ紅葉には間に合います。