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今日の真如堂?


苦沙彌の自坊 吉祥院の菊

 真夏日があれば急に冷え込む日もあるという、またまた相変わらず不安定なお天気。例年、こんなものでしょうか?
 紅葉は少しだけ進みました。中でも、「花の木」の赤が澄んできました。でも、これからの展開が問題。3色に染め分けるような光景が見られるかどうか…去年は一気に赤くなり、一気に散ってしまいましたから。

 さて、この菊は苦沙彌の父が丹誠込めて育てたもので、お十夜の頃に満開を迎えるように調整してあるそうです。もう40年来、毎年毎年育ててきていますが、菊づくりは見ているだけでも大変です(ボクは手伝いませんが)。花が終われば、すぐ来年の土作り。休んでいる暇はあまりなさそうです。
 境内に掲げられた「今年も菊が咲きました。ご遠慮なくご覧ください」の看板は、秋の真如堂の風物詩の一つです。


無患子(むくろじ)の鮮やかな黄色。下のモミジはまだ真緑

 モミジはまだ青々としていますが、桜の葉は赤や黄色に変わり、次々と落葉していっています。
 正面の階段の最下段の右側に鮮やかに黄変した葉をつけている木があります。「無患子(むくろじ)」といいます。ムクロジ科ムクロジ属はこのムクロジのみ。
  実はお正月の羽根つきの球にするそうですが、この木はいまだに実を付けたことがありません。雌雄同株なのにどうしてでしょう。20年ほど前に植えた若木だからでしょうか。
 写真ではうまく写っていませんが、今の境内で「花の木」に次いで目立っているかも知れません。

 何度かお伝えしたテレビ中継。18日の朝6〜8時の間の数分間、真如堂からの生中継が予定されていますが、紅葉のすすみ具合によっては中継時間が短縮されるとか。この分では危ないかも。でも、三重塔の上からの中継はカットされないようなので、ぜひお楽しみください。日テレ系の「ズームイン・サタディ」です。

 紅葉のピークはおそらく25日頃以降です。お急ぎなく。