11/4版 

今日の真如堂?


少し色濃くなってきた花の木。比べてみると、10/1より紅葉が進みました

 相変わらず不安定な天気が続きました。先日は11月にしては珍しく多量の雨が降ったとか。おかげであまり寒くはないですね。
 そのせいか、紅葉も進みません。連休で人手がグッと増え、「紅葉の京都めぐり」と銘打ったバスツアーなども続々。でも、境内のほとんどの木は青々としています。「紅葉は20日を過ぎないとダメですよ。まだまだですよ。」と説明すると、ガイドさんは何だかきまりが悪そうな顔。でも、例年でも今頃のツアーで紅葉と銘打つのは不誠実じゃないかなぁ。

 明日5日から「お十夜(十日十夜別時念仏会)」が始まります。
 その準備のため、本堂正面に大きな角塔婆が立てられ、本堂から延びた白い綱が結びつけられました。
 この綱は「縁(善)の綱」といい、先は本堂内のご本尊の御手に結ばれます。ただし、これは明日の開闢(かいびゃく)法要が終わってから。今はまだ結ばれていません。それでも、皆さんその綱を持って拝んでおられます。「まだですよー」というのも気の毒なので…。
 お十夜が始まると、本格的な晩秋が訪れる感がします。開闢後は、14日まで毎夜7時から講中の人によるお勤めがいとなまれます。夜の境内に響く十夜鉦の音は何ともゆかしいですよ。


本堂裏のサンシュユの実も真っ赤

 本堂裏のモミジは境内でも一番遅く紅葉し、だいたい12月初旬が見頃。
 その少し東側(本堂と反対側)に山茱萸(サンシュユ)の木が20本ほど植わっています。春の彼岸の頃、黄色い花を咲かせた山茱萸も今は赤く実が熟し、太陽に照らされてテカテカと光っています。
 少し苦いらしくて鳥も食べに来ませんが、漢方薬になるということで人が代わりに取りに来ます。何でも焼酎漬けにして、果実酒のように飲むとか。ボクなら焼酎のお湯割りのほうがいいですが…。

 書院の広い廊下を利用して、5日から当面の間、真如堂貫主の絵を展示することになりました。
 貫主は、京都府や京都市の文化功労者にも選ばれた油絵画家。廊下に展示するのはわずか6点ほどですが、この空間だけちょっと違った雰囲気になりそうです。拝観の合間にご覧ください。