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今日の真如堂?

本堂前の広場に御輿や御神体を安置しての法要

 秋のよき日の今日は、京都3大祭りの一つである「時代祭」や鞍馬の火祭りなどが行われ、観光の方々の姿も多く見かけます。
 暑くもなく、寒くもなく、快晴というほどでもないお天気ですが、散歩するにはちょうどよい感じ。リュックサックを背負ったグループも多かったですよ。

 今日は真如堂の守護神たる日吉神社の御輿が参来する日。
 真如堂の東側の地続きの山裾に、小さな日吉神社があります。隣は、1000余年前に真如堂の創建された地であり、現在は真如堂の下寺「元真如堂換骨堂 」が建っています 。
 神社の由来などは詳しく知りませんが、御神体は地蔵菩薩であるとか。比叡山延暦寺の守護神も日吉山王ですから、それに倣って名付けたのでしょうか。

境内を練り歩く御輿

 真如堂の貫主は、御輿参来の法要に先立って、三条粟田口にある青蓮院門跡で行われた法要に参列。
 三条粟田口は平安神宮の真南で、時代祭の行列が三条通から神宮めがけて曲がる交差点。「きっと通れないから、南禅寺のほうを回って帰らないとダメだなぁ」とお供で行く僧侶と打ち合わせをしていたものの、青蓮院の法要が終わって帰ろうと思っても道は大渋滞、タクシーも拾えない。御輿の時間も迫って、もう待っていられないと、結局、徒歩で青蓮院から動物園前を通り、黒谷の境内を抜けて、真如堂に帰着。30分はかかったでしょう。
 貫主曰く、「80過ぎの老人に何というスケジュールだ」。

 3時過ぎ、3時過ぎ、神職、かみしもをつけた役員、法被姿の担ぎ手、たくさんの近隣の人たちをお供に、御輿は本堂前に到着。真如堂の僧侶が法要を行い、神社関係者もお焼香。お神酒やジュースをいただいて一息つき、再び神社へと帰っていきました。
晴れやかで、ゆっくりした時間の流れるひとときでした。

   一日一日、もみじの葉の色が変わっていく気がします。11月も近づき、何となく気忙しくなってきました。