10/14版
今日の真如堂? |
しばらく暑さが戻っていましたが、明日頃からはまた寒くなるとか。寒くなるのはあまり歓迎しませんが、寒くなってくれないと紅葉が進みません。
先日、あるテレビ局から紅葉中継の打診があり、その中で、今年の紅葉予想は気象の専門家によると11月半ばだと聞きました。今年も去年と同じく、夏の小雨のために紅葉が早くなるのかな? 去年は葉が枯れ込んだようなってしまいましたが。
今日から3日間、本堂では「引声阿弥陀経会」が勤められます。
「いんぜい あみだきょう え」と読みます。普段はテンポよく詠む『阿弥陀経』という極楽世界のことを説いたお経を、一字一字、節を付けて詠む法要です。
慈覚大師円仁(794-864)は、承和5年(838)、遣唐使として渡唐。辛苦を重ねて五台山に参拝し、多くの教えを学ばれました。五台山で大師は生身の文殊菩薩にお会いになり、極楽世界の八功徳池の波の音に唱和する妙なる「引声阿弥陀経(引声念仏)」を授けられたといいます。
在唐10年の後、帰国の船中、大師は引声の「成就如是功徳荘厳」という一節を失念されてしまいますが、船の帆柱の上に香煙に包まれて現れた小身の阿弥陀如来によってそれを再び授けられます。大師はその小身の阿弥陀如来を衣の袖に包んで持ち帰り、真如堂のご本尊を刻まれた時、それを胎内に納められました(真如堂のご本尊は、当時、比叡山常行三昧堂の本尊だった阿弥陀如来を都に遷したものです)。
その後、引声は比叡山を中心に修せられますが、現在では真如堂をはじめとしてわずかに伝承されるのみとなっています。
一般に経文に節をつけて唱えるものを「声明」といい、引声もその一種ですが、「クミ由」「ツキ由」「和上」「和下」などの節回しは、通常の声明にはない引声独特のものです。
法要の間、本堂の正面には引声阿弥陀経の経巻と4仏を配した引声塔が、左脇檀には慈覚大師が唐より将来して常行三昧堂にまつったといわれる、念仏信者の守護神である摩多羅神(まだらじん)が安置されます。
今日(10/14)の朝日新聞の夕刊1面にボクの顔写真が載ってしまいました。伝統仏教とインターネットについての記事です。
何だか太って写っているので不満足。あの写真、「体は正面を向けて、顔だけ少し後ろのカメラの方を向けて」と言われ、「そんなエクソシストのようなことはできないよぉ」と言っているところをパチッ!
メールや書き込みが一気に増えて大変。RESには時間がかかりますので、お待ちくださ〜い。