10/7版
今日の真如堂? |
秋も日ごとに深まってきました。
人によっては3連休。京都の小中学校は第2土曜日のお休みを繰り上げて、わざわざ3連休を作っています。そのわりには、あまり子供たちを見かけません。郊外へ出かけた様子もなさそうだし…。
先週から今週にかけては運動会もラッシュ。でも、明日からお天気は下り坂とか。何とか雨が降らないといいのですが。
境内も秋色が日々深まってきてはいますが、ムクゲがまだよく咲いていたり、芙蓉の花も見えたりして、季節がミックスしている感じです。金木犀の香りがプーンと漂って、天然のアロマテラピー。気分がよくなります。
木々の間をよーく探してみると、小さな秋があちらこちらに。
零余子(むかご)ってご存じですか? 山芋の葉の付け根にできる実(珠芽)です。
『うれしさの箕(み)に余りたる零余子かな』 蕪村
「箕」も「零余子」も知らないという方もおられるでしょう。
「箕」とは竹で作ったザルのような形のもので、穀物のゴミを取ったりするときに使うものやちりとりをいいます。「零余子」は、前述の通りですが、ちょっと癖のある、土臭い?味のもので、炊き込みご飯にしたり、かき揚げにしても美味な、私の大好きな秋の食材です。
蕪村は、木に絡まった山芋の蔓に付いた零余子を探し、それを箕に収穫したのでしょう。それも相当な量を。
熟れた零余子は、蔓を揺すっただけでバラバラと落ちてきます。その下で、傘を逆さにしているだけで、容易に収穫できます。
蕪村はどういう調理をしたのでしょうねぇ。ボクは炊き込みご飯にするのが好きです。
ヤマボウシにこんな実がなるとは知りませんでした。変わった実ですね。
ヒヨドリジョウゴの実は、まだ青々としています。これが透き通ったような赤に変わる時は、紅葉の美しい頃でしょうか。
秋って、ホントに魅力的です。
萩もまだ綺麗に咲いていますよ。
毎日が楽しみなこれからです。