10/1版 

今日の真如堂?


天高く馬肥える秋。銘木「花の木」も色づきだしました

 夜来の雨も朝にはあがり、今日はスカッとした秋晴れ。少し蒸し暑いぐらいの日となりました。
 今週・来週は運動会のラッシュ。幼稚園、小学校や中学校、地域の運動会などが毎日のように開かれます。

 今日から10月。ここ1週間でずいぶんと秋色が深まってきたように思います。
 銘木「花の木」が、1週間のうちに、高いところから色づいてきました。
 この「花の木」は真如堂の中でも一番知られている木で、雑誌などにも写真がよく載ります。
 この木は、昭和天皇御大典記念に木曽福島で買い求めて京都植物園に植えられたうちの1本で、その後の昭和4年、三井家が真如堂に寄付したものです。
 どうして三井家が植物園にある木を真如堂に寄付できたのか。京都植物園は、大正初期、三井家からの55万円の寄付を受けて造られたもので、その返礼としてこの木を譲り受けたとのこと。今も植物園の正門から少し入ったところに、三井家からの寄進を記す石碑が建っています。「京都の石碑左京区篇036 大典記念京都植物園設立記念碑」参照
 「花の木」(「花かえで」ともいう)は、長野・愛知・岐阜に分布し、雌雄が異株で、4月頃葉に先駆けて出る真紅色の花(特に雄花)が美しいので、この名があるということです。
 紅葉が見事な年は、一番上から赤〜黄〜緑のグラデュエイションの変化が楽しめます。でも、最近、そんな年がありません。昔?に比べ、わずか1〜2度程度、気温が変化しただけなのかも知れませんが、木の様子や虫の種類までが変わってくるのですね。

 「今年紅葉は…」ということが話題にのぼるようになりました。
 近くに萩の花で有名なお寺がありますが、その萩の葉が今年はすごく焼けています。きっと夏の雨不足のためだと思います。
 冷え込みにもよるでしょうが、今年の紅葉にも水切れの影響が出るかも知れません。

 10月、真如堂では「引声阿弥陀経会」が厳修されます(10/14・15・16)。秋のシーズンに向かって、そろそろ始動です。