6/4版
今日の真如堂?
紫陽花の一種 七段花の花
あまりスッキリしない蒸し暑い日が続くなぁと思っていたら、九州・四国地方は梅雨入り。京都も時間の問題。また、鬱陶しい空を見上げながら、梅雨明けを待ち、明けたら明けたで、「暑い、暑い」と言わなければなりません。
毎年の繰り返しですが、齢を重ねるに従って、そのスピードが速くなるような気がしませんか? これは気のせいではないようなのです。
フランスのポール・フレスという心理学者が、被験者にパリの街並みを写した写真を何枚も見せるという実験をしたそうです。この時、同じ時間内で写真の枚数を変えていくと、すると枚数を多く 見せた場合の方が、被験者は時間を長く感じるということがわかったのだそうです。これを道にあてはめて考えてみると、初めて歩く道の場合、キョロキョロしたり、風景を眺めたりしてしまいます。これが先の実験の、風景写真をたくさん見せられたと同じ状況です。その結果、時間は長く感じられる。帰り道は、一度見て知っている風景だから行きほどは関心を示さない。先の実験で言えば風景写真が少ないということになります。だから時間は短く感じるというわけです。
年をとると時間が早く感じられるのは、世間への関心が薄れていき、見ようとする「風景写真」が少なくなるからということのようだというのです。
それには長所も短所もあるようですが、無感動になっていきたくはないですね。
どうです、この七段花の花。神戸の六甲山で見つかった幻の紫陽花といわれる花です。直径10センチほどの可憐な小さな花で、とがった花弁が2重に付ています。
写真の花はピンク色ですが、これは土質によるもの。同じ庭の中でも、違う場所ではブルーです。
これをご覧になって、「綺麗!」とお思いになる方は、まだまだ「時間を長く感じる」気持ちのある方???
防火水槽の上部。右側手前は元三大師堂、奥は新しいポンプ室
防災工事もあと2週間ほどで竣工できそうです。
防火水槽の工事現場の囲いも外され、全貌が見えるようになりました。奥行きは30メートルほどあるでしょうか。250立米の防火用水がこの下に貯められます。今、その水を張っている最中ですが、一杯になるには普通の家庭用の蛇口で出しっぱなしにして約10日かかるそうです。何十万? 水道代の請求が恐いですね。新しい機器を使った消防訓練もしなければなりませんが、あまり水を使わないようにしようっと。
工事がすべて終われば、工事で荒れた境内の整備にかかります。しばらくして落ち着いたら、以前より綺麗な境内になるのではないでしょうか。
また、マイ・ユンボの出番です。
哲学の道沿いの疎水に、ホタルが飛ぶ頃になったようです。また、夜の散歩に行かなきゃ。
今日6月4日は、天台宗を開かれた伝教大師最澄師の命日です。