4/15版

今日の真如堂?



満開のショカッサイ(オオアラセイトウ・ハナダイコン)4/14

 桜の花に無情の冷たい雨が降る今日は、ストーブの温もりが欲しくなる気温。
 ここしばらく花見日和が続いていたので、今日の雨にはさほど恨みはなかろうというもの。今日はいっせいに散り始め、落ちた花びらが雨に流されて、あちらこちらで固まって、地面を白くしています。

 境内はここ1週間で一度に花だらけ。椿、山吹、土佐ミズキ、レンギョウ、モクレン、カエデなどの花が咲き、もみじの新緑も鮮やかになってきました。

 吉祥院の前庭ではしばらく前からショカッサイが満開。この花、20年前頃からか前庭で咲くようになりました。何かの縁で種がこぼれたのでしょう。とても鮮やかな紫の花です。

掘り返された赤土の上に桜の花びらが…

 花見の好季を迎え、人のたえない境内は、防災工事が佳境に入っています。
 元三大師堂の西側には、250立米の防火用水を貯める水槽を作る大穴がポッカリと姿を現しました。わずか4日でこんな穴が掘れるなんて…
 これから鉄筋を組んだり、コンクリートを流し込む作業にかかります。
 まだまだ工事は続きます。

250立米の防火水槽ができる大穴

 また、本堂の回りも穴だらけ。こちらは本堂火災に備えての消防用の配管工事。本堂をグルッと1周して配管し、6カ所に放水銃が設置されます。
 地中からは、50年ほど前の消火用配管、昔の電気配線、避雷針のアース、火災警報の信号線などが次々出てくるため、ヒヤヒヤ。本当に地面にはいろいろなものが埋まっているのですねぇ。

 両工事に併せて、出た残土の一部を境内に撒いて地均しする作業が、自前で行われています。「自前」というのはボクのユンボと職員の手でということ。
 配水が悪い境内では、雨のたびに表土が流されてしまいます。そこで、残土を入れて、排水経路などを制御し、表土が流されないように工夫しているつもり…。
 でも、今日の雨で赤土はぬかるみ、見るも無惨。しばらくは、真如堂にいい靴を履いてこないでください。

 来訪された方は、「どうしてこんないい時期工事をするのだろう」といぶかっておられるでしょうね。しかたないのです、国の補助の関係ですから。
 来週は新緑の写真かな。藤も咲き出すでしょうね。