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我昔所造諸悪業   私の今までのさまざまな悪い行いは

皆由無始貪瞋癡   みな限りない昔からのむさぼり・いかり・おろかな気持ちによって

従身語意之所生   私の身体や言葉や心から生まれてきたものです。

一切我今皆懺悔   私は今、すべてを懺悔します。



 私たちは、自覚するしないに関わらず、多くの罪を重ねながら生きています。
 「あんなこと言わなければよかった…」「大変なことをしてしまった…」「どうしてこんなに人を憎むんだろう…」と、自らの行いの重さをひしひしと感じることもあります。でも、まったく意識せずに、相手を傷つけたりしていることも多いでしょう。

 私たち人間にとって、罪を作らずには生きていくことは大変困難です。
 たとえば、日々、私たちの心身を支えてくれる糧を得るために、私たちは多くの動植物の命をいただいています。しかたがないことですが、そういう性(さが)を自覚し、「いただいている」という気持ちを持つことによって、無駄にしない、生かし切ろうという気持ちも湧いてきます。
 罪を作らずには生きていけない存在であるという自覚を持つことは、私たちの生活を振り返り、悔い改めるために、とても大切なことだと思います。

 どんなに気をつけていても、自覚していても、生きている限りは罪を作ってしまいます。それは、人智を超えた、どうしようもないことなのかも知れません。
 そんな時は、大きな大きな力にゆだねましょう。
 私たちの犯した過ちも、心から仏さまに懺悔(さんげ)することによって、まるで夜の霜や露が朝日にあたって瞬時に消えるように消え去り、心身ともに清浄になっていきます。

 心から懺悔すること、それがあたなを清浄にする一番の近道でしょう。




 何かを書くことによって、悔いる気持ちや心のしこりが少しでもが消えれば…、それがこのボードのささやかな目的です。

 気になっていることも、言葉にする、文章にするなど、「形」を与えてやることによって、<亡霊>から、より<正体>のあるものに変わっていきます。<正体>が見えているものには、具体的に対処しやすいですよね。

 このボードは、お遊びの域を出ないかも知れませんが、そんな心のわだかまりを解消する「最初の半歩」にでもなれば、という思いで作りました。真剣に懺悔する気持を見つめてみてください。

 書いた後のお気持ちには、少し変化があるはずですよ。