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今日の真如堂?




 秋のにぎわいが嘘のような境内。ようやくゆったりした時間が流れ、犬の散歩や“人間”の散歩をする人たちがチラホラ。

 1週間ほど前、大文字山に行き、山上からの風景を撮ってきました。大文字山は標高466M、簡単に登れる山です。写真は送り火の「大」の一番上の火床辺りで撮ったもので、標高は400Mもないでしょう。
 市内一円が手に取るように見えます。中央少し下の山の中に屋根が見えるのが真如堂です。京都は南を除く3方が山に囲まれていますが、角度を変えると大文字山からも淀川が流れていく大阪方面が見渡せます(この写真では見えません。写真は西を向いて撮っています。写真解説)。
 ボクは2週間に1度ほどはこの山に登るようにしていますが、なかなかきれいにすっきる遠望できる日はありません。この日も少しガスっていましたが、これは人間の汚した空気のせいかも知れません。先日新聞で、京都の朝霧の発生回数が非常に減ったと書いてありました。都市の吐き出す熱などで、朝の気温が上昇したためだそうです。
 この京都で開かれたCOP3。産業界の取り組みもさることながら、私たちの日常生活の方向転換と意識改革が大切でしょう。今のままどんどん便利な生活を求め続けるには化石燃料はダメで原発に切り替える必要があるなどと詭弁を弄しているうちは、温暖化は止まりっこありませんね。

霧と霧氷の丹沢

 先日、神奈川の丹沢山系を単独縦走してきました。すれ違う人の数より、出くわす鹿の数の方が多いというような静かな山行でした。しかし、酸性雨などによる丹沢の樹林の痛みは凄まじいスピードで進んでいるということでした。
 ソーラー発電のみの山小屋で、テレビもなく、水も最小限しか使わず、夜8時になったら眠る。都会でそんな生活はできませんが、限られた資源を大切にする意識が少しでもあれば、1人1人が出すガスの量は格段に変わってくるでしょうねぇ。
 2日間ほとんど霧の中でしたが、束の間の晴れ間に見た大きな大きな富士山はとても感動的でした。
 自然って本当に偉大で素晴らしい。その自然もわれわれが気をつけなければ滅びていく運命であることが悲しくもあり、人も分をわきまえなければならないと痛感しました。

 真如堂とは関係のないような、「今日の苦沙彌」コーナーでした。