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今日の真如堂?


 今日 日曜日、紅葉を楽しむ最後の人々が境内をゆっくり散策されています。
 ほとんど紅葉は残っていませんが、連休の頃の喧噪の中を紅葉見物をするより、今日の方がゆっくりしていいかも知れません。
 檀家の方の中には、「あまりの人出に、お墓参りも諦めて帰りました」という方まで出る始末。「来年は車を規制するとか、入山料をいただくとか、写真の3脚使用を禁止するとかしないと…」と、秋の人の多さとマナーの悪さにみな閉口しています。

 お寺に人がたくさん来られて親しんでいただくことと、境内の環境保全ということはなかなか両立しませんね。

 明日あたりからはすっかり静けさを取り戻すであろう境内。サンシュユの赤い実がとってもきれいです。

 南天の赤い実も、今年はとてもきれいに感じます。お正月の墓参の時に松竹梅に南天を添えた花を供える人が多く、その実がこぼれて発芽し、とても強い木で少々のことでは枯れず、「難を転ずる」と縁起を担ぐ人にも珍重されて、墓所のあちこちに南天が生えています。
 また、今年はサザンカの花がたくさん咲いたという声をあちこちで聞きました。自然って、毎年違った顔を見せてくれますね。

 目を東山に転ずると、ブナやナラなどの紅葉が鮮やかになってきました。
 先週、私も散歩がてら、この大文字山に登りましたが、その時よりも一層紅葉が進んでいます。また、雨の後で塵などが洗われてなおさらきれいに見えるのかも知れません。

ちょっとわかりにくいですが、紅葉の大文字山
(手前の木々の向こう側の山)

 明日から12月。お寺の忙しい時期です。何といっても「師走」というぐらいですからねぇ(「師」を「先生」とテレビなどで言っていることがありますが、「坊さん」の筈ですね)。
 お正月の準備−例えば年始用の護符作り、大掃除などなど、ただでさえ気ぜわしい中に年末特有の作務が加わります。
 でも、ちょっと前に年始を迎え、お盆が過ぎたと思っていたら、もう年末ですか…
 「1年が過ぎる早さは年齢の速度」と聞いたことがありますが、年々加速していきますね。