10/29版
今日の真如堂?


 10/20にこのページを更新して以降、滋賀県の比良山系、京都市北部の花背、東京・八王子郊外の高原など、あちこちの紅葉の進み具合を見ることができました。
 比良山系の武奈ヶ岳は標高1200m強の山ですが、山頂の少し下はブナなどの黄色い紅葉の盛りでした。尾根にはススキの穂がたなびき、それが日差しと風を受けてキラキラ揺れ、そんな光景の中にひとり(早朝でしたので)漂っている感触は筆舌に尽くしがたいものでした。
 花背の紅葉は山間の低木類が主でしたが、段々暮れていく中に際だつ赤はとても印象的でした。
 八王子郊外の山はまだ紅葉が進んでいませんでしたが、のどかな一時で、とても心が和みました。

 さて、真如堂ですが、ここ数日の急な冷え込みを受けて、少〜しだけ木々の葉の色が赤く染まりました。
 9/27の色と比べてみたら確実に紅葉が進んでいることがわかります。
 もみじも早いものはかなり赤くなってきていますが、これは水が切れているものや虫に幹を食われて水不足になっているもので、私からすれば今後がちょっと心配な木です。

 緑の葉がどうして赤や黄色になるか、そのメカニズムはというと、
 気温が低くなると、葉の中の緑葉素が壊れたりタンパク質が分解して葉に離層ができます。 その離層のために水分や養分が葉に運ばなくなり糖分が葉に蓄積され、それが変化して葉の色が赤や黄色に変化するということです。
 じゃぁ、なぜ同じもみじの葉でも赤くなったり黄色くなったりという違いができるかですが、葉の中に蓄積された糖分が光を受けてハントシアンという赤い色素に変化して葉が赤くなるため、

ちょっと紅葉が進み過ぎて心配な若木。
虫に幹をかじられているのかなぁかなぁ…
日影では黄色にしかならないのだということです。紅葉には日当たりの良さも関係するわけですね。そういえば、日陰のもみじの紅葉はあまりきれいではありませんね。
 で、ブナやダケカンバといった黄色に紅葉する木々は、もともと葉に含まれているカロチノイドという黄色い色素が、緑葉素が減少することによって目立つためだそうです。
 美しい紅葉には、急な冷え込みが必要だとよく言いますが、紅葉の条件は

1,最低気温が8度以下になること。

2,美しい紅葉の条件は、 だそうです(全部受け売りですが)。
 イロハカエデの紅葉前線はおよそ50日で日本列島を通り過ぎます。 速さは1日平均27キロメートルです。今はどのあたりでしょう?

 今年はお天気は良かったですが、雨が少なかったので。紅葉はどうでしょうねぇ? 年々紅葉は遅くなり(温暖化のせいでしょうか?)、スカッと抜けたように美しい紅葉は最近あまり見られませんから…。

 ホームページを開いて12月で1年になりますが、このページを開くことによって、お寺に籠もっているだけでは得られないような縁が広がり、「開設してよかったなぁ…」と最近しみじみ思っています。
 いいことでもあったのかって? そう、いっぱいいいことがありましたよ。