10/6版
今日の真如堂?


 朝夕めっきり涼しくなってきました。萩の花もほとんど終わり、彼岸花は茎を残すのみ。境内から花らしい花は姿を消しつつあります。
 それに代わって最近よく見つけるのが木の実です。シイやナラ類の実がたくさん落ちるようになりました。
 今日、境内をウロウロしていると、本堂の南側の露仏の辺りに、「大砲どんぐり」と呼ばれる大きな木の実がいっぱい落ちているのに気づきました。どんぐりといっても、2、3センチの大きさがあるもので、「マテバシイ」が正式名。大砲の弾に似ているから、「大砲どんぐり」と昔から呼んでいます。
 私が子供の頃は、この実の先をコンクリートの平面で擦って削り、側をこわさないように中をえぐり出して笛を作り、パンフルートのように口に縦に当てて吹いたものです。作り方にも上手下手があって、それを上手に作るのも自慢でしたが、今時そんなことをして遊んでいる子はいません。
 台風が来た次の日などはいっぱい落ちるものですから、楽しみでした。誰よりも早く拾いに行かないと手に入れることが出来ませんでしたが、今日は夕方行ったのにいっぱ

椿の実。外側が弾けて中の黒い実が飛び出す
い落ちていて、ズボンのポケット、胸のポケットが一杯になりました。まるでリスの気分です。
 また、椿の実も今たくさん落ちています。椿油はどうしたら取れるのでしょう?
 それから、本堂前の菩提樹の実がそろそろ落ちだしました。この実のご利益には財布に入れるとお金が貯まる、お十夜(11/15)の日の早朝誰にも見つからずに拾うと子供を授かるなど諸説あるのですが、先日「3粒を財布に入れるとお金が増える」という新説を耳にしました。誰がそういう新説を作っていくのか、風聞が風聞を呼んで、ますますご利益が増えていきそうです。

   この前の当コーナーにも書きましたが、散策のおすすめコースです。ブラブラどうぞ。ただし、ちょっと距離がありますよ。
 銀閣寺から出発し、哲学の道をブラブラと永観堂や南禅寺まで行きます。南禅寺で湯豆腐を食べて、動物園の南側の琵琶湖疎水の畔をブラブラ。動物園の前を北に進み、ドンツキが平安神宮。正面を右に回り込み、東側の道を北へ、丸太町通に出ます。さらに北へ、ドンツキを右へ行くと、突き当たりが黒谷(金戒光明寺)です。黒谷の三重塔の方へ階段を登っていきます。登り切った所から、平安神宮の赤い鳥居や京都タワー、京都ホテル、西山の山並みなどが見渡せます。塔の正面を左で行くとお寺があり、その横に、戊辰戦争で亡くなった会津藩士のお墓があります。さらに行くとその辺りから真如堂の本堂や三重塔が見えてきます。真如堂の正面の階段を下がり、まっすぐ西へ行くと、宗忠神社の鳥居や階段になります。ずっと上がって行くと、吉田山の公園には旧制三高の「紅萌ゆる」碑がたっています。最近は木が大きくなってちょっと見えにくいですが、ここからも京都の市内が見えます。西に下ると京都大学の時計台、ずっとずっと行って鴨川まで行ってみてはどうでしょう。
 長い距離ですから、一部だけでもいかがでしょう?

 紅葉のピークまであと1カ月ちょっとです。

 『チベット旅行私記』、やっと完成しました。「雑文集−エッセー雑文−」にアップしましたが、久々の長文です。