8/27版
今日の真如堂?


 8月ももうあと少し。子供たちは宿題の仕上げに一所懸命ではないでしょうか?
 お盆が終わって、つかの間のホッとした数日を過ごしましたが、9月から通常の日課に戻ります。

 京都には毎日檀家を回ってお参りする「月まいり」という風習があり、私もたいてい毎日午前中は月参りに出かけます。
 昼間は若い人も出かけているため、お年寄り、特に「おばあさん」が1人で待っている家庭が多く、お経が終わった後はいろいろな雑談です。
 仏教の話、テレビ・芸能・園芸などなど話題は尽きません。中にはちょっと痴呆の方もおられて、毎月同じ話を聞かされることも多々あります。
 九州の禅僧の仙涯さんの『老人六歌仙』という歌に「またしても同じ話に孫の嫌がる」という行があったと思います。確かにその通り。家族の人はもう嫌がって聞いてくれませんから、月1伺うこちらが絶好のターゲットになるわけです。それでもこちらが急いでいてちゃんと聞かないと、本当にがっかりしたような顔をされます。「あぁ…話すつもりだったろうに、悪いことしたなぁ」と思いますが、聞いていると止めどありませんので、聞かずに帰るときも間々あります。

 でも、そうして何度も繰り返される話は、その人にとってはとても大切なことであったり、気がかりのまま残っていることであったりすることが多いような気がします。

 うち(真如堂吉祥院)にある百日紅、住職が接ぎ木をして紅白を咲き分けるのですが、その木が満開です。白の方がまっすぐ延びる性なのか、赤い花の群からポッカリ上がって咲いています。でも、心なしか元気なはなそう。秋空に百日紅はちょっと似合わない。やっぱり真夏の花のような気がします。
 そろそろ萩の花が咲き出す頃ではないでしょうか? まだ、境内の萩は咲いてはいませんけれど…。

 このページ、次の更新は9月8日頃になりそうです。またお越し下さい。