8/2版
今日の真如堂?


紅白咲き分ける百日紅。背景の丘は吉田山。丘の向こうは京都大学。

 梅雨明け宣言は出たものの、梅雨っぽいお天気が続いています。毎日、ゴロゴロと遠雷の音が聞こえてきたり、夕立が降ったりして、蒸し暑く不快指数の高い気候です。
 関東地方も今朝梅雨明け、でも北陸・東北地方はまだ梅雨明けしていないのですね? 8月になっても梅雨が明けないなんて…。先日、檀家のおばあさんが、「私も長い間生きてますけど、こんな長い梅雨は経験がおまへん」と言っておられましたが、16年ぶり、戦後2番目の遅い梅雨明けらしいですね。農作物の出来も心配です。

 さて、夏の花といえば皆さんは何を思い浮かべられますか? ひまわり…なるほど。朝顔…ごもっとも。キュウリ? うん、さては畑が近くにあるのですね。蓮、百合…いろいろありますが、境内ではやはり木槿(むくげ)と百日紅。
 百日紅は暑い夏ほどよく咲くそうですが、今年はどんなものでしょう。
 苦沙彌の自坊には、1本の幹で紅白を咲き分ける百日紅があります。接ぎ木したものですが、白の方が少し先に咲き出し、今は両色とも盛りです。
 樹下のつくばいに紅白の花びらが落ちて浮かび、とても涼しげ。でも、しばらくはどんどん花びらが落ちてきますから、風流ばかりいっていられないのですよ。
 百日紅も江戸時代に中国から伝来したもの。いろいろ調べてみると、園芸品種で純国産の植物というのはごく限られていますね。

 境内では蝉時雨がうるさいほど。少し前までは蝉とりをする子供の声が賑やかだったものですが、最近は蝉とりをする子供など滅多に見かけません。家の中のクーラーのきいた部屋でお勉強? それともファミコン?
 子供の頃は蝉やカエルに結構残酷なことをしました。転んだりしてよくケガもしました。そういうことを通じて、“いたみ”を知っていったのかもしれませんが、今の子供はアニメやゲームなどの架空の世界が占める割合が多く、実体験が少ないように思います。だから、喧嘩をしても手加減を知らないのかも知れませんね。

 夕方、チェコの神父 ハリクさんが訪問。
 本堂を見学の後、精進料理で一献傾け、チェコ流のジョークとかが飛び交い、楽しい宴でした。
 ハリク神父はチャコの次期大統領候補とか? 人なつこい、親しみのある、神父らしからぬと言っては失礼ですが、素晴らしい人柄の方でした。
 4日に比叡山で行われる平和の祈りに参加して、その後富士山登山を目指すとか…それにしてはちょっとお腹が出ているかなぁ…頑張って下さい。
 いいご縁を頂きました。