7/12版
今日の真如堂?


 梅雨が明けたと言わないと思っていたら、一昨日・昨日と雨。でも、今日はいいお天気になりました。これでいよいよ梅雨明けでしょうか?
 ここ1週間ほどで、一気に夏が進んだ感じです。木槿(ムクゲ)は満開、蝉もうるさいほど。しかも、アブラゼミ・クマゼミはもちろん、ツクツクボウシまで鳴き出しています。ツクツクボウシが鳴くのはいつもは蝉シーズンの後期、カナカナの前ぐらい。間違って出てきたのかな?
 市中はもう百日紅が咲いていますが、境内のはまだ。それでもかなりつぼみが膨らんでいますから、1週間後ぐらいには開花宣言といったところでしょうか。

 こうして書くと、境内の様子にいろいろ動きがあるようですが、ホームページでお伝えできるビジュアルな変化は木槿が満開というぐらい。それも前回お伝えしましたので…。
 ということで、今回は南となりの黒谷(金戒光明寺)へ越境し、塔頭の西雲院へ行ってきました。法然上人がお寺を建てる場所を探されていた時、ここに紫の雲がたなびいたところから別称「紫雲石」と呼ばれています(確かそうだったと思いますが、間違っていたらゴメンナサイ)。

ユニークな道標。北は北極。白熊?が描いてあります。後ろは大文字

 真如堂とは道1本を隔てたお隣さんですが、この時期、壷で栽培されている蓮がきれいなのです。
 蓮を作り始められたのはそう古いことではなく、同じ塔頭の住職さんから苗をもらったのがきっかけだったと思いますが、日当たりのいい庭で、いろいろな種類の蓮の花が咲いています。
 蓮は清浄な感じのする花で、仏教にはつきものです。それは、蓮が汚れた泥水の中にあってもそれに染まらずに美しい花を咲かせることや、花と同時に実を付けていることなどから、煩悩の中にあっても転迷開悟するというイメージと結びつくからです。

 この西雲院と真如堂の境に、西雲院住職 筆・画の道標が立っています。以前のが古くなって、最近新調されたのですが、なかなかユニーク。西方向には、「西安 バグダッド リスボン」。その先は「時間と空間を無視して西へ十万億土を行くと極楽浄土。但しアミダ仏に迎えにきてもらわんと行けまへん」ですって。東は「太平洋を東進すればサンフランシスコとロスの中間に達する見込み。ご成功を祈る」。ぎこちない狐や白熊などの絵も奇妙でく、じっと立ち止まって眺めている人もいますよ。
 真如堂に来られた時に、ぜひご覧下さい。

 6/27版でお伝えした栴檀葉菩提樹(モクゲンジ)に、早、実が付いています。わかりますか、ちょっと黄緑色の袋。ふうせんかずらのようでしょう。中には2,3粒の実が入っていて、熟してくると、この袋もだんだん茶色になってくるのですよ。