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今日の真如堂?


 毎日蒸し暑いお天気が続きますね。“梅雨らしい”と言ったらその通りなのですが、気持にまでカビが生えないようにしないと…。
 やはり、この時期、境内の草木にあまり大きな変化がありません。まだ木槿(ムクゲ)は1本しか咲いていませんが、近所などを見てみるとボツボツ咲いてきていますね。境内もそろそろでしょう。

 さて、この黄色い花、ご覧になったことがありますか? “モクゲンジ”と言います。葉が栴檀(せんだん)に似ていて、種を数珠にすることがあるところから“栴檀葉菩提樹(せんだんばぼだいじゅ)”ということもあります。こうして花をつけた後、ホオズキのような袋の中に丸くて黒く堅い5ミリほどの実ができます。
 この木は吉祥院の住職が故郷である房総半島の方から種を持ち帰って植えたものですが、奇縁ですねぇ、昨年、私が声明講演でギリシヤに行った時、街路樹として植えられているこの木を見つけました。フリータイムに街を散策して、種を拾ってこっそり持ち込みましたのが、今年の春発芽し、今では10センチほどになっています。成長が早い木なので、すぐに大きくなるでしょう。
 中国原産で、中国・朝鮮・本州の主に日本海側に分布しているとのことですから、不思議ですねぇ。シルクロードを通じて運ばれたのでしょうか? 中国では、葉や花を染料にするらしいですから。

 同じ仲間の“オオモクゲンジ”という木も境内にありますが、こちらは卵形の葉をしていて、開花も9月頃。共にムクロジ科の植物です。“ムクロジ”はご存じですか? お正月に羽子板を使ってする羽根突きの羽の先についている黒い実、あれがムクロジの実です。この木も境内にあり、かなり大きく茂っていますが、いまだに開花したことがありません。

 さて、小池はオタマジャクシの楽園状態です。大中小100匹以上のオタマが泳いでいます。写真のような卵塊がまだ2つありますから、まだまだ増えますよ。




紫陽花の花についている白っぽいものがモリアオガエルの卵塊