6/20版
今日の真如堂?


 更新のネタの心配をしていましたが、探せば何かはあるもの。境内をウロウロしたいたら、木槿(ムクゲ)の花が1本の木だけ咲いているではありませんか!
 境内には10種類以上30本ほどの木槿がありますが、咲いているのはこの木だけ。特別に日当たりが良いとも思えない場所に生えているのですが…。気のせいか、「ちょっと早かったかなぁ」と肩身が狭そう。でも、他の所でもボチボチ咲き始めている木がありますね。
 木槿は7月頃から夏の間中咲いてくれます。花の少ない季節にありがたい花です。


 雨がよく降るようになってから、キノコ類を多く見かけるようになりました。ボクはキノコに関する知識がありませんので、何という名前なのかはわかりませんが、ちょっとジメジメした場所があれば必ず何らかのキノコを見つけることができます。
 右の写真の丸いのがいくつか並んでいるのもキノコ。キツネノチャブクロ? きっと違うなぁ。
 左の写真の、苔の間に黄色いのがひょろひょろと生えているのもキノコ?
 キノコ図鑑でも買ってこないとわかりませんねぇ。


 わからないと言えば、この右の写真。カタツムリの一種ですが、ご覧になったことがありますか? 2センチほどの大きさで、薄べったくて、殻から毛のようなものが生えています。

 先日、うちを訪ねてきた来た坊さんが、玄関の前まで来ているのになかなか家の中に入って来ずに、何やらしきりに観察している。
 ひとしきりして、やっと入ってきたので、「何をしてたのですか?」と聞くと、「毛の生えたカタツムリがいるの知ってる?」。「ああ、それならよくいますよ」と答えたものの、同席していた数人の坊さんは、皆、「そんなのは見たことがない」。ボクは子供の頃から見慣れていて、別に珍しいとも何とも思わなかったのですが、同じ京都市内のお寺の坊さんたちが皆、知らないのです。
 見つけたご本人は、「新種を見つけた!」とワクワクして帰って、さっそく翌日、図書館から『カタツムリの本』というのを借りてきて調べたそうです。
 余談ですが、その坊さんは発明好きで、いつも「こんなのを考えたんやけど、どう思う?」とか言って、新しい発明の構想を話してくれるのです。でも、座興にはもってこいという程度の珍発明ばかり。「新種を見つけた!」と言っても、皆は「また発明と同レベル」とニヤニヤしていました。
 図鑑で調べた結果… 残念ながら、図鑑に載っていたそうです。つまり、新種ではなかったのです。
 和名「オオケマイマイ」、学名“Aegista vulgivaga vulgivaga”、オナジマイマイ科に属しています。全世界には18000種ものカタツムリの仲間がいて、日本にはそのうちの100種類が生息しているのですって。
 図鑑によると東北地方に多いということだったようですが、ボクがネットで検索すると、群馬と奈良のページでこのマイマイの記事を見つけました。全国的に生息しているのでしょうか? 皆さんはご覧になったことがありますか?
 注意して探してみると、いろいろな発見がありますねぇ。

紫陽花の花の裏に産み付けられた卵塊。卵塊の下は池


 ここしばらくお伝えしているオタマジャクシ情報。
 以前からいるオタマの足はまだ生えてきません。6/4・5に産んだ卵が孵り、小さなオタマがいっぱい泳いでいます。
 18日の夜、また産卵がありました。今までで一番大きい卵塊です。これで今年は6つ目。今までの最高記録です。
 先日、近所の小学校の子供たちが境内に写生に来ていたので、「オタマジャクシがいるから見に来てごらん」と誘って、引率の先生そっちのけでミニ観察会をしました。
 街の子ですね、オタマを見たこともない子もいました。杉の木をモミジと言うし…
 池の畔ではトンボが交尾しているし(そういうことはよく知っていました)、チョウチョは舞うしで、「ここは楽園やなぁ」と感嘆している子もいました。
 でも、あまりはしゃぎすぎて、1人、池にはまりました。