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ホントに梅雨のようなお天気ですねぇ。
今日の京都は曇り。一昨日の夜から雨が続き、やっと今朝になって上がりました。明日は快晴という予報ですが、どうやら1日だけのようです。
沙羅(夏椿)の花が咲きました。私の自坊にある木は、まだ植えて5年ほどの若木で、高さも4mほど。1輪だけ、今朝咲きました。清楚な花ですね。でも、1日で落ちてしまうので可哀想です。
南天の花も今が盛りです。いつもは梅雨に入ってから咲きますが、今年はやっぱり皆早い。
雨に打たれると実付きが悪くなるので、傘を差してもらっている木を時々みかけますね。花全体としては大きいのですが、あまり主張しない、おとなしい雰囲気の花ですね。
さて、前回お伝えしたモリアオガエルの産卵ですが、しっかりした卵ではなかったので期待していなかったのですが、5日ほど前にオタマジャクシを発見! 日に日に大きくなって、今は体長1センチほどになりました。
モリアオガエル、漢字では「森青蛙」と書くそうですが、これについては大興寺さんが、とにかく詳しい。Web上でも、一度ぜひお訪ねください。で、これから書くのはほとんど大興寺さんの受け売りです。
 モリアオガエルの卵。大興寺さんのページより |
モリアオガエルの卵をご覧になったことがありますか? ケ−キに使うメレンゲのような泡が卵で、それを下に水がある場所、または湿った所の樹木等の枝等に産卵します。うちでは、池の中の菖蒲の葉などに産み付けます。
産卵は、「 一匹のお腹の大きいメスの上に、複数のオスが重なり合い、場所が決まり静止し産卵がはじまります。メスが透明の粘液を出して尿とまぜ、後ろ足でかくはんすると 気泡がまざり白く見えます。泡が厚くなりオスメスの後ろ足が隠れるようになると黄色の卵粒を生み出します。 産卵時間は当寺では約2〜3時間かかり、朝5時〜6時が多いようです。
産卵場所の高さは、低い物で水面スレスレ、高い物だと3〜4メ−トルもの高い所で産卵しています。大きさはだいたい15センチ前後です。この高さも気温と雨によっても違うようです。産み始めは低い位置が多く、梅雨にはいると高い位置が増えてきます。」(大興寺さんより)
卵が熟してくると、雨の日などにポタポタと下の水面に滴り落ちて、オタマジャクシとして水の中で育ち始めます。
 まわりが緑だと体も緑色 |  こっちはちょっと茶色の斑点が出ています |
本州のおもに山地に住んでいて、体長は、オスが5〜7センチ、メスは6〜9センチ。産卵時期以外は常に樹上で暮らしていて、クモ、ハエ目の昆虫を主食としています。
周囲の環境によってカメレオンのように体の色が変わるのですよ。
自然環境の変化に対応しにくいために数が減り、京都市では天然記念物に指定し保護されています。
天敵も結構多いようで、今日、猫にくわえられているのが目撃されました。カラスもねらっています。鴨川にいるサギも池の魚やカエルをねらっています。自然界って大変ですね。
あと数回は産卵してくれることを期待しています。
オタマジャクシの足、何時生えてくるでしょう?
理科の授業、終わり!!