4/25版
今日の真如堂?


「少しピンクがかって見えているのがカエデの種

 境内はますます緑が色を深め、確実に夏に向かっているという感じが漂っています。
 4/20版で、花の木にいっぱい種が付いていることをお伝えしましたが、その種が樹下一面に落ち始めました。花の木はカエデの一種ですが、カエデの実は大きく、少しピンクっぽいのでとても目立っています。カエデもモミジもその種は、大きさこそ違え、左右に羽が出て中心に芯のついているような形ですが(わかるかなぁ…)、カエデの場合はモミジと違って、その左右の羽が別々に落ちてきています。
 以前にもお伝えしたように、昨年秋から今春にかけて、多くの植物が、非常に多くの実をつけるなど、例年とは違う様相を見せています。カエデの種がこのように多く落ちるのを見るのも初めてかも知れません。


 早く散ってしまった今年の桜。さくらも今、実をつけています。木によっては真っ赤になるのもあります。桜の実=サクランボ?ですが、もちろん食べられません。サクランボの木はボクの自坊にあり、毎年その恩恵にあずかります。サクランボも今はつきすぎた実を落とす生理落下の季節で、樹下にいっぱい青い実を落としています。



 ところで、この左の写真、面白いでしょう! もみじの枝が枯れこんで腐って、2センチほどの小さな穴が空いたところから、キノコが生えているのです。
 面白いので写真を撮っていたら、ご婦人が寄ってきて、「このキノコ、植えられたのですか?」というような意味のこと聞かれました。「とんでもない!」「よくあるのですか?」「いいえ、こんなの初めて見ました。今の季節、地面からはキノコがたくさん出てきますが、こんなのは…」という会話の末、「珍しいから、私も」と、そのご婦人もキノコの写真を撮り始めました。
 まさに自然の造形というのか、なせる技というのか、愉快愉快です。
 「これ、なんていうキノコでしょう?」と聞かれましたが、キノコには造詣が浅くわかりません。なんていうのでしょう?