4/20版
今日の真如堂?

 日に日に新緑が濃くなっていきます。一番新芽の遅かった百日紅もようやく緑の葉を出し始めました。

「花の木」の新芽と実
 秋には美しい紅葉を見せてくれる本堂前の「花の木」も少しくすんだ色の縮れた新芽を出し始めています。でも、その新芽の前に花を咲かせ、すぐに実を付けて、今は白っぽい実とくすんだ新芽が入り乱れている感がします。

 八重桜、白山吹、シャガ、藤なども峠を越したものの、まだ咲き続けています。もみじの赤い花はそろそろ終わり。桜の花軸ともみじの花柄が地面に落ちて褐色になり、ちょっと見苦しい感じ。

 私の自坊の前庭に卯の花(うつぎ)が咲き始めました。
 ♪♪ 卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来き啼いて 忍び音もらす 夏は来ぬ ♪♪
という、皆さんご存じの「夏は来ぬ」という歌がありますね。卯の花が咲いたら、もう夏なのですねぇ。
 今日のお昼の天気予報では、山陰地方では27〜28度のところもあり、京都も25度以上の夏日。この前までストーブを焚いていたのに、いっぺんに夏ですね。まぁ、また涼しい日が来るでしょうが…。

 昨年の秋から、いつもは精出して燃やす落ち葉を、環境のために燃やさずに積んで腐らすようにしました。
 もみじの葉はいいのですが、水分が多い銀杏の葉は腐ってきてズルズルになり、その上を歩くと滑って転けそうになります。
 葉が堆積している場所一面に、もみじの可愛い芽が発芽してきました。まだ2センチほど延びた状態ですが、立派にモミジの葉をつけ、「私はモミジよ」と主張しているようです。
 でも、この新芽、もうしばらくすると皆枯れてしまいます。よほど条件の良い所に生えたものだけが、何とか生き延びるのです。その確立は、1000本に1本もありません。逆に、そういう淘汰を経た強いものが種を守っていくのですね。


 先日来の雨と暖かいお天気のお陰で、本堂の真裏のモミジ林の苔がとってもきれいです。苔もいま新芽の季節です。