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今日の真如堂?


 関東地方はまた大雪とか。京都は夕べからずっと雨。固まる様子はなさそうです。
 今日は成人式ですが、このお天気ではせっかくの晴れ着も大変でしょうね。
 京都の三十三間堂では「柳のお加持」という行事が行われ、それにあわせて「投し矢」という弓のひき初めが開かれています。

 17日で、阪神淡路大震災から3年目を迎えます。テレビなどでも急に震災関連の話題が増えましたが、これは関西だけでしょうか? 当時から、震災報道の東西差が言われていましたが。
 今でも、この真如堂でも、あの震災の跡形が残っています。壁のひび割れ、石垣の崩れ…。神戸から納められた壊れた仏像。
 あの異様な揺れを忘れることはできないでしょう。「京都でこれだけ揺れているんだったら、どこかもっとひどいことに…」。その時即座にそう思ってテレビをつけましたが、まだどのチャンネルも事態を把握していませんでした。それから後は…
 天台宗でもすぐに救援物資輸送を始め、私も地震から5日後の22日に現地に入りました。
 初めて目の当たりにした現地の様子は、テレビや新聞の映像などから想像していたものをはるかに超えていました。たとえは悪いかも知れませんが、怪獣に踏みつぶされた街のようで、壁土の匂い、物が焦げる匂い、マスクなしではいられないような粉塵…。垂れ下がる電線。転けているビル。一円がそういう状態でした。
 以後、何度となく、物資輸送・炊き出し・仮設回りなどのために現地を訪れましたが、あの時のことを考えると目頭が熱くなる思いがします。
 身内や知人を亡くされた方、家や生活基盤を失われた方、そして必死で復興に尽力されてきた方々にとって、この17日は長い長い1日かも知れません。
 不幸にしてお亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、いまだに不自由な生活を余儀なくされている方が1日も早く平安に暮らせるよう祈念いたします。